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夜の樹 (新潮文庫)
 
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夜の樹 (新潮文庫) [文庫]

トルーマン カポーティ , Truman Capote , 川本 三郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 620 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ニューヨークのマンションで、ありふれた毎日を送る未亡人は、静かに雪の降りしきる夜、〈ミリアム〉と名乗る美しい少女と出会った…。ふとしたことから全てを失ってゆく都市生活者の孤独を捉えた「ミリアム」。旅行中に奇妙な夫婦と知り合った女子大生の不安を描く「夜の樹」。夢と現実のあわいに漂いながら、心の核を鮮かに抉り出す、お洒落で哀しいショート・ストーリー9編。

登録情報

  • 文庫: 293ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1994/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4102095055
  • ISBN-13: 978-4102095058
  • 発売日: 1994/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Master Misery 2001/3/15
By カスタマー
形式:文庫
カポーティの小説には、2つの系統がある。表題作や彼の代表作である『ティファニーで朝食を』といった、都会を舞台にし雨と霧で閉じこめられた幻想的な作品群。そして、彼の幸福な子供時代を描いたものと思われる、アラバマを舞台とした作品たち。この、短篇集には全部で9つの作品が納められているが、2つの系統がバランスよく配置されていると感じた。そして、アラバマものの温かさが、Master Miseryに登場するような孤独で救いがたい作品にも微妙に影響を与え、こんなにも印象深い短篇集ができあがった。カポーティの原作はもちろんのこと、川本三郎の訳もすばらしい。何度も読みかえして味わいたい作品です。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
トルーマン・カポーティというと、日本では「ティファニーで朝食を」、しかも映画の「ティファニー…」の「原作者」という知名度なのだが、どうしてどうして映画の「ティファニー…」のテイストとは似ても似つかぬ作風、似つかぬながらも極めて多様な才能の持ち主なのである。
米国ではカポーティというとベストセラー「冷血」の作者、というのも通り相場のようであるが、本書に収録されている短編の数々は、そんな「冷血」や「ティファニー…」(もちろん映画でもテキストでも)とはひと味もふた味も違った作品ばかりである。
O・ヘンリ賞受賞作品の「ミリアム」に始まり、本書のタイトル作品「夜の樹」、村上春樹の絶賛する「無頭の鷹」といった幻想的な「ゴシックロマン」と、「銀の壜」「誕生日の子供たち」といった何処かからやってきたストレンジャーを巡る寓話的と言っていい作品、そして抒情的な「感謝祭のお客」…。
いずれも「これぞカポーティ」という典型的な作品といってよく、かつ「これだけではカポーティは語り尽くせない」と言わざるを得ない。
この多様な作品群の中で唯一共通しているのは、何処かバランスを欠いた不安定な「空気」である。
意図的にそんな「空気」を前面に押し出している作品もあれば、巧みなストーリーテリングで覆い隠されながらもその隙間から「空気」がにじみ出てくる作品もある。
いずれにせよその「空気」はカポーティの持ち味で、「ティファニー…」や「冷血」にも共通する。
そんな「空気」の共通性と各作品の多様性。
本書を通してその両方を満喫できる。
日本で出版されているカポーティの中で1冊を選べと言われれば、僕は本書を推す。■
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ノンフィクションの傑作「冷血」や、やや難解な「遠い声、遠い部屋」。それに言わずとしれた「ティファニーで朝食を」。どれもカポーティの代表作ですが、彼の原点はこれら短篇にあると思います。ゴシックホラーテイスト溢れる「ミリアム」から、ノスタルジーを感じさせる「誕生日の子供たち」や、その他影も曇りもない「昼の文体」、背筋がひやりとする様な「夜の文体」の作品が、バランスよく収められています。そしてこれらの作品群には一貫して透明な空気の粒を感じさせる瑞々しさ、繊細な硝子細工を思わせる叙情的なものを感じます。どれも20代のうちに書かれたものばかりという事で、早熟ながらその文章の完成度には改めて驚きました。
別出版社から出ている村上春樹訳の「誕生日の子供たち」の短篇集に含まれる作品と重複してるのもありますが、少し位かぶっていても両方買っておいて損はない筈。
私にとっては人生の中でもベスト5に入る位手放せない短篇集です。
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