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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
思わず一気読み、傑作ミステリー戯曲,
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レビュー対象商品: 夜の来訪者 (岩波文庫) (文庫)
講談社の文庫情報誌『IN・POCKET』11月号の特集、「2007年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」で、「作家が選んだ」第1位、「総合」第3位に堂々ランクインした作品。実際は’46年に書かれた、古典ともいうべき戯曲である。 時は1912年のある春の宵。舞台は英国の裕福な実業家の家庭で、娘の婚約を祝うディナーが一段落した食堂。突然、警部と名乗る男が訪れ、ある若い貧しい女性が消毒剤を飲んで自殺したことを告げる。彼は、一家4人と娘の婚約者がこの事件に深く関わっていることを次々に暴いてゆく。そして彼らこそが彼女を自殺に追い込んだのだと鋭く追求する。 本書は、ミステリーとして読んでも傑作であるが、上流階級一家のひとりひとりの秘密を暴き、彼らの傲慢さを痛烈に風刺しているのだ。 緻密な構成といい、畳み掛けるような快調なテンポといい、そして最後数行の大どんでん返し。思わず一気読みの文庫161ページだった。
20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一気に読んでしまいました,
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レビュー対象商品: 夜の来訪者 (岩波文庫) (文庫)
裕福な実業家の家族が、自殺を遂げた若い女性の人生にどう関わっていたのか、彼女はなぜ自殺に追い込まれたのか。謎解きの面白さに引き込まれて一気に読んでしまいました。原書のタイトルは「警部の来訪」ですが、訳者の解説によると日本では1951年の内村直也氏の翻訳以来「夜の来訪者」が踏襲されているとのこと。読了して初めて、この日本のタイトルがいかに優れた翻訳であるか実感できます。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「夜の来訪者」がもたらしたもの,
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レビュー対象商品: 夜の来訪者 (岩波文庫) (文庫)
娘の婚約の宴に集う父母、姉弟、婚約者の5人の楽しい一時で序盤は終始します。その楽しい時間が、一人の来訪者によって一気に暗転してしまいます。彼は、一人の女性の自殺を告げます。そして次々に明かされる事実の数々は、この幸せ一杯の家族に暗い雰囲気が漂い、一家の結束もいつの間にか瓦解してしまいます。 この「夜の来訪者」登場以降の畳み掛けるような事実の積み重ねは、一人一人の何気ない行為や行動が、一人の少女を死に追いやってゆくという怖さを感じさせます。それと、若い二人がこの問題に真剣に対処しようとするのに対し、年長者たちは、表面上の取り繕いに終始します。このあたりが、私たち自身も注意しなければいけないことなのでしょう。 それにしても、実に面白い戯曲で、機会があれば舞台も見てみたいなと思わせる作品でした。
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