トワイライトゾーンの脚本で有名な著者の日本で唯一出版されている短編集。知名度はリチャード・マシスンの方が上だが、この異色作家短編集で比較すると、この「夜の旅その他の旅」は質的にはるかに凌駕していると思う。
ホラーあり、スラプスティックあり、ホロリとさせられる人情ものありでバラエティにとんでおり、最初の数行を読み出しただけですぐに物語の世界へ引き込まれてしまう。中のいくつか(特に最初の作品など)はヘミングウェイを思わせる乾いたタッチの作品もあるが、ストーリーテラーぶりと内容の濃さはこちらの方が数段勝っている。
マシスンのみならず、フレドリック・ブラウン、ロバート・シェクリィ、星新一などをお好きな方は買って読んで損はない。このシリーズで一冊だけ買うなら、文句なしにこの本をお薦めする。