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夜の小紋 (講談社文庫)
 
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夜の小紋 (講談社文庫) [文庫]

乙川 優三郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

宿命に耐えながら新たな人生を求める男と女末を約束したふゆと共に、小紋を考案し型を彫ることを望んだ由蔵だが、魚油問屋を継いだ兄が急死する。表題作「夜の小紋」ほか江戸の男と女の哀歓を描く全五編。

内容(「BOOK」データベースより)

小紋を考案し型を彫ることを生業に望み、色挿しをするふゆと末を約束した由蔵。だが、魚油問屋を継いだ兄が急死する。やむなく家業を継ぎ、ふゆとも別かれた由蔵は、商売に明け暮れていくが、あるとき、なじみの料理屋の女将が“おもしろい小紋を見つけた”と言う。表題作を含め全五篇を収録。

登録情報

  • 文庫: 224ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/9/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406275830X
  • ISBN-13: 978-4062758307
  • 発売日: 2007/9/14
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 287,402位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
市井の人々が何故、その土地に根付いたのか、
どのようにして人生の転機を迎えたのか、
隣人にも家族にもわからない、語ることもない。

小さな小さな、けれど、誰にも止めることのできない決心が、
三味線の張り詰めた音と共に全編をつらぬいている。
江戸小紋や陶器の工芸描写も緻密で力強く、
技術の習得が生命力をグンと前に推し進める。 

心理描写に重点がおかれ、会話が少ないため読み難い印象もあるが、
一行一行、言葉一つ一つを丁寧につむいだ、著者渾身の短編集です。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫
家族と離別し、あるいは家族はいるが精神的に孤独な人間のささやかな生きがいを描いた5編。
「もう引き返せもしないし、とどまることもできない」…そんな物語を集めた短編集である。

なかなか粋で面白い話だな、と思う編もあれば、回想部分が多くてストーリーに馴染めない編もあった。
興味をひかれたのは「柴の家」と「夜の小紋」。

「柴の家」は、実家より石高の多い旗本に婿入りしたものの、当主としての存在感がなく陶工に没頭する男の話。
本来のテーマとは違うのだろうが、こんな気ままな生涯もあるのだな、とちょっと羨ましくもある。

「夜の小紋」は、小紋づくりの職人が、実家である魚油問屋を継ぐハメになった話。
小紋とは何なのかよくわからないが、着物か帯を彩る紋様のことらしい。
問屋の主としてそれなりに商売を仕切るようにはなったが、職人としての目利きがある故、昔の道が忘れられない。
その気持ちはわかるような気がする。
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