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夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇
 
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夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇 [単行本]

スティーヴン ミルハウザー , ミハイル ヨッセル , スチュアート ダイベック , レベッカ ブラウン , Steven Milhauser , Mikhail Iossel , Stuart Dybek , Rebecca Brown , 柴田 元幸
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

少女たちは沈黙のなかに閉ざされることを欲し、うつろな目と石の胸を持つ青白い彫像になりたいと望んでいる。いったい娘たちをどうしたものか?夜ごと姉妹団は私たちの町のなかを動いていく。(「夜の姉妹団」)。僕たちは光のなかでしなかった。僕たちは闇のなかでしなかった。刈り立ての夏草のなかでもしなかったし、秋の枯葉の山のなかでも、月光が僕らの影を投げかける雪の上でも僕たちはしなかった。(「僕たちはしなかった」)。「でも母さん、クラウチ・エンドなんかで何してるの?母さん、死んだんでしょ」母はキッとなって言った。「知ってるわよ自分が死んだことくらい、あたしがこの十か月何してたと思ってるのよ?カリブ海のクルーズに行ってたとでも?」(「北ロンドン死者の書」)。

内容(「MARC」データベースより)

キーワードは少女、親子、死者、野球、キャットフード、スープ、シャボン玉…。表題作ほか「僕たちはしなかった」「いつかそのうち」「北ロンドン死者の書」など、現代英米の短編小説14篇。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (1998/02)
  • ISBN-10: 4022572299
  • ISBN-13: 978-4022572295
  • 発売日: 1998/02
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 691,687位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
意外と評価が低いので驚きましたが、確かに編者の柴田元幸さんの好みがかなりはっきり出ているアンソロジーなので、「誰にでもまんべんなく受け入れられる」というタイプではないかもしれません。特に米国人作家に関してはものすごく編者の好みがはっきり出ています。
(対して英国作家は割と評価が定まっている人が多い)
ちょっと幻想的で、あれ?と驚くような思考の飛び方をする作品が多いです。

でも逆にいえば、柴田氏の訳した本が好みだという方には向いていると思います。
私はそういうタイプだったので、彼の編んだアンソロジーの中でもこれはかなり気に入っている作品集です。
著者の個性がよく出ている作品が多いので、まずこちらで読んで気に入ったら著作を読む、という入門編的な読み方も可能だと思います。

では気に入った作品をいくつか。

スティーブン・ミルハウザー「夜の姉妹団」
ミルハウザーの皮膚の薄そうな登場人物と繊細なガラス細工のような手触りの作品。

レベッカ・ブラウン「結婚の悦び」
レベッカ・ブラウンは大きく分けて二つの作品群があって、一つは自身の経験に基づいた作品で、もう一つがかなり幻想的な作品です。
で、こちらは幻想的な方。今は「私たちがやったこと」にも収められていますが、当時はかなりレアな作家(今では本国より日本の方が有名だそう)だったのでここで出会えて良かったなと思った事を覚えています。
結婚して、お祝いパーティをしているのだけど、あれ、パートナーは?という作品。これも繊細な語り手の不安感から生まれる不穏な幻想がひどく印象的でした。

スチュアート・ダイベックは「僕はしなかった」。
お年頃の少年が「する・しない」を語るとなれば、大体は何についてか想像できるでしょうが、その語り口がダイベックらしくて楽しめました。柴田氏の翻訳の語り口と、ダイベック作品に登場する男の子の語り口との相性は、とても良いと思います。

レベッカ・ゴールドスタイン「シャボン玉の幾何学と叶わぬ恋」
「シャボン玉」と「幾何学」と「恋」の組み合わせが面白い。
理知的に恋を語っている様が、いつの間にかあれれ?という感じ。
知性とナイーブさと、でもそのナイーブな神経すら客観視してしまう
どうしようもない理性とがないまぜになった感じが面白い。
ただ、この著者、その後探してみたけどなかなか著作が見つかりません。

ドナルド・バーセルミ
「アート・オブ・ベースボール」
「ドナルド・バーセルミの美味しいホームメード・スープ」
大御所バーセルミ。
特にスープの方は皮肉な笑いが楽しめます。
米国における正しい「ホームメード」スープの作り方とはどんななのか。
答えはこの作品に。
この作品集の中ではこのスープの話が一番直接的でわかりやすいかも。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
カリスマ翻訳家・柴田元幸氏の編んだアンソロジー。そこそこ名の通った作家(スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベック、ドナルド・バーセルミくらいか)より日本では知られざる作家のほうが多く取り上げられていて、アメリカ文学のマニアックなファン向き。

幻想小説というべきか、S・ミルハウザーの表題作のちょっととぼけた不気味さが何とも言えず可笑しかったのをはじめ、S・ダイベックもユーモアに満ち、持ち味を出しているなど佳作も少なくないものの、ただ全体的にはおしなべてマイナー調。意外な拾いものって感じだったのが、ジェームズ・パーディ。

こんなパーソナルな企画を任せられるなんて、翻訳者冥利に尽きることだろう。ていうか、売れる翻訳者の証だ!ろう。訳す柴田氏の張り切りようはあとがきばかりでなく、本文からも伝わってくる。

このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
翻訳家柴田氏の選んだ現代英米短編小説が14篇。短編は好みが分かれやすいものなので(当たり外れも多いし)普段あまり読まないのだけれど、これは柴田氏らしいと思えるセレクション。ストレートでなく、どことなく不可思議さの漂うものや、ユーモラスなものが多い。

ずっと気になっていながら読んでいなかった作家のものもまとめて読めて、試食気分でたのしかった。
スティーヴン・ミルハウザーとアンジェラ・カーターは期待通りだったし、ルイ・ド・ベルニエールとウィル・セルフという作家に出会えたのも収穫。

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