15年ぶりに観返しました。当時は若かったこともあって、主役のシドニー・ポワチエがオスカーの候補にすら選ばれなかったことを、人種差別の弊害とすぐさま結んでしまったものです。勿論そのような偏見は多分にあったことでしょうが、改めてロッド・スタイガーの素晴らしさに見惚れてしまい、オスカー受賞は順当な結果だったのだ、そう納得した次第です。もっとも、この年(1967年)には「暴力脱獄」のポール・ニューマンという強力な対抗馬も控えていたので、審査はさぞかし大変だったことでしょうね。
レイ・チャールズの挿入歌も最高で、暑苦しいミシシッピの田舎町での殺人事件というテーマにバッチリ嵌まりました。また、特筆したいのが事件のカギを握る「夜中に全裸で徘徊するのが趣味(!)」という美少女・デロレス役のクエンティン・ディーンの存在。そのナイスバディと幼さの残る妖しげな表情に、今更ながら魅せられてしまいました。どうしてその後メジャーになれなかったものか疑問に感じます。
ともあれ、最初から最後まで飽きることなく惹きこまれてしまう傑作サスペンスです。既に鬼籍に入ったいぶし銀・スタイガーと、スタイリッシュなポワチエの絶妙な組み合わせに酔いしれて下さい。チンピラ警官役のウォーレン・オーツもイイ味を出していますよ!