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作風が明らかに変質し始めており、「ボッコちゃん」等の初期作品と比べると違和感を感じるかもしれません。比喩表現はより少なくなり、「エヌ氏」等固有名詞はほとんど登場しなくなり、非日常のギミックも「宇宙人」「未来社会」がかなり減り、「オカルト」「超能力」等が頻出します。日常を舞台とした作品も多く、結末の曖昧なシュールな作品も散見します。
ですが、シンプルな分皮肉な持ち味はさらに研ぎ澄まされており、凍りつくような読後感があります。アイデアの着想や人物の心理描写は明らかに「思考実験」ともいうべき論理的かつSF的な発想で書かれています。SFファンのみならずミステリファンにもお奨めの1冊です。
はずれ作は全くなく、また作品の並び順も完璧です。中でもプレビュータイトルの作品は、初期の「戦う人」「壁の穴」等に匹敵する傑作だと思います。ほかに「自信」「うすのろ葬礼」「黄色い葉」「ご用件は」等が秀逸です。
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