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キューバの作家レイナイド・アレナスの生涯を、独特の映像美も交え、鮮烈に描く。20歳で文壇にデビューし、独裁政権下で同性愛者として迫害を受け、小説は発禁処分で自らも投獄。ニューヨークへ亡命してからはエイズとの闘い…。アレナスのドラマチックな人生に、ただただ感服させられる。
ゲイとしての奔放なプライベート・ライフ。とことん美しいものを追究する精神。この映画が伝えるのは、自由を求めるアレナスの反骨精神が、彼をアーティストたらしめたという事実だろう。監督は『バスキア』でもアーティストを題材にしたジュリアン・シュナーベル。キューバの独裁体制にも屈しなかったアレナスが、終盤、ニューヨークで故郷を回想する姿はセンチメンタルにあふれ、その思いを伝える映像が秀逸。アレナスを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたハビエル・バルデムの演技は“絶品”以外のなにものでもない。ジョニー・デップが、卑劣な中尉と女装好きの囚人という対照的な2役を演じ、大きなインパクト。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
実在した亡命作家、レイナルド・アレナスが最後の一瞬まで綴った自伝を、ジュリアン・シュナーベル監督が映画化。独裁政権下で投獄、亡命、自殺を遂げ、天国と地獄を行き来するような波乱に満ちたアレナスの人生を、官能的な映像美で綴った感動作。