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夜になるまえに
 
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夜になるまえに [単行本]

レイナルド アレナス , Reinaldo Arenas , 安藤 哲行
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

極貧の幼年時代、カストロに熱狂したキューバ革命、作家としてのデビュー、そして投獄。自由を求めて脱獄を重ね、最後は難民にまぎれてアメリカへ亡命した作家が、死の直前に語りおろした破天荒な自伝。

内容(「MARC」データベースより)

極貧の幼年時代、カストロに熱狂したキューバ革命、作家としてのデビュー、そして投獄。自由を求めて脱獄を重ね、最後は難民にまぎれてアメリカへ亡命した作家が、死の直前に語りおろした破天荒な自伝。1997年刊の新装版。

登録情報

  • 単行本: 428ページ
  • 出版社: 国書刊行会; 新装版 (2001/09)
  • ISBN-10: 4336037795
  • ISBN-13: 978-4336037794
  • 発売日: 2001/09
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 386,312位 (本のベストセラーを見る)
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自由を求めて 2001/9/21
By 荒木
形式:単行本
作家として優れた才能を持ちながら、キューバのカストロ政権の下で同性愛者として迫害されつづけた人生。自由を求めて死の恐怖におびえながらアメリカに亡命するものの、そこではキューバのような生命力溢れる海や空もなく、心を満たしてくれるものは見つからなかった。でも彼の幼少時代の経験や性的冒険は私たちが持っていない魂の自由を感じさせます。彼の人生は幸せではなかったかもしれないけれど、私は彼が短い人生を誰よりも壮絶に駆け抜け、誰よりも必死に生きていた、そのことを充実した人生だったと思いたい。私たちに自由とは何か、心に大きな波紋を残す作品です。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ゲイである事、不埒な作家であること、
反革命的であること・・。
何れも許される事がない国、キューバ。
迫害故にそこから亡命し、
エイズの病苦からNYで自死した流浪の作家、
レイナルド・アレナス。

これは彼の死の直前の自伝だ。
この驚くべきエネルギーに満ちた小説
(そう呼んで差し支えない)を書き上げた
時点で、アレナスは深くエイズに身体を
侵されている。

男たち、彼らとのセックス、弾圧、投獄、亡命。

口述と筆記から書かれた本書は、
全体が混沌とした描写と錯綜した記憶の断片で
埋め尽くされている。

日付も無く、時系列もあまり意識されていない。
自らも体験したであろう、世界を動かした
歴史的事件にも、触れない。
そもそも、事実なのかどうかさえ疑わしい
事柄も数多く記述され、
島田雅彦が推薦文で語るように、
世界は古代人の言葉で埋め尽くされる。

アレナスは病に打ちのめされた体で、
怒り、絶望し、呪い、耐え難い望郷と郷愁と
呪詛を同時に叫んでいる。
あまりにも死期を意識しすぎたか、
かれの天性の才である、うねり、ほとばしる
言葉のリズムが、ここでは崩れがちだ。

だが、それによってこの本が陰惨なものに
なる事はない。
嘆きではなく、描写そのものに発狂寸前とも
言うべきユーモアが満ちているからだ。
結果として、驚くべき事にこれは正統的な
ピカレスク小説としても存在し得ている
(古代叙事詩!)。

カリブの赤い島、そこから逃げ出した1人の
ホモが生んだ奇跡。

小説としての純然たる達成度は
かれの他の著作に譲るだろう。
だが、間違いなく、「夜になるまえに」は
アレナスの最高傑作のひとつである。
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凄絶な自伝 2012/1/2
形式:単行本
 波乱に満ちた生涯をおくったキューバの作家レイナルド・アレナスの凄絶な自伝です。
 反体制的な人物であり、また体制下のキューバで弾圧の標的にされたホモセクシャルでもあったアレナスは、1973年の夏、浜辺で知り合い関係を持った男の子たちとのごたごたから収監されます。本書は、監房から抜け出したアレナスが逃亡中に公園で書き始めたものです。『夜になるまえに』というタイトルは、字の見える、夜になるまえの時間しか書けなかったこと、また「警察に見つかったときにぼくを待ちうけているもう一つの夜」(=完全な暗闇の生活)を意識してつけられました(本格的に書かれるようになったのは、その数年後、アメリカに亡命してエイズを発症してからのこととなります)。
 幼い頃の貧しい生活から家族のこと、男たちとの奔放な性体験、友人、文学、逃亡、監獄生活、フィデル・カストロや故国キューバについてなど、さまざまな事柄が回想されています。
 アレナスは常に権力によって抑圧されたため、本書で語られる回想には過酷なものがあります。しかし、解説で訳者の安藤哲行氏も指摘していることですが、アレナスの文章にはいつもユーモアがあり、読者を鬱々とはさせません。それどころか、厳しい状況を書くときほど文学や自由への強い憧憬があふれだし、瑞々しい感性がいっそう輝くように感じられます。
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