コロンビア大学の著名な社会学者デヴィッドスタークの本。
近年、企業ではダイバーシティマネジメントといった、異なる人種、障害を持つ人、ゲイ、レズビアンの方々、等々、様々な背景をもった人たちによる多様性を生かしたマネジメントが注目されています。
でも現在、会社員として仕事している身としては、こうしたダイバーシティがなぜ重要なのかはよく理解できませんでした。せいぜい流行のマネジメントに後れまいとする企業の広報活動的な意味しかないと思っていました。
しかし、この本を読んでみて視点が変わりました。ここには多様性の意味について、根幹の部分が説明されています。違いを持つ人たちによる摩擦が新たなイノベーションにつながることなど、著者の粘り強いフィールドワークが生み出した成果と思いました。
不確実性な企業環境の中で新しいイノベーションを求めている企業の経営者の方、マネジメントの方にはいろいろな示唆が得られるのではないかと思います。参考文献のまとめ方をみると学術書っぽい感じですが、事例も面白くて読みやすく、読後感も濃厚なものです。
私にとって、とてもためになった本です。