日本の外交を評した「打ち払い外交」と「ぶらかし外交」には思わず苦笑してしまいました。
国際社会が1対1の同盟関係から多極化に移行した現状と、その中でどのような行動をとるべきかがよく分かる本です。
経済大国なのに政治大国にはなれなかった外交官としての悔しさと今後予想される経済の衰退、あるいは武士道の美しさとレトリックの世界とのギャップなど著者の迷いも伺え、それに共感しながら読めました。
人材が育たない理由や対策も述べられていますが、結局のところ「外交が政治家の票につながらない」「ヘマをしたらたたかれる」ことがあげられるでしょう。つまりはマスコミにもっとしっかりとしてもらうことだと思いますが、そこでも同じような問題があるように思います。
いずれにしても「戦略」的な見方と考え方、それでも政治家が動かなくては限界がある現状を解りやすく示している本です。