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外道―京都の闇社会で「神」と呼ばれた男
 
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外道―京都の闇社会で「神」と呼ばれた男 [単行本]

曹 達
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

その昔京都の闇社会で「神」と呼ばれた男がいた。影の市長と囁かれた男がいた。彗星のように不動産世界に舞い降り、光のように輝いた男がいた―。巨額の儲けはどこに消えた?「京都に蠢く懲りない面々」を凌ぐ驚愕のドキュメンタリー小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

曹 達
1948年、兵庫県淡路島に生まれる。25歳の頃に京都に移り住み、以降、京都の不動産業界に長くかかわる。業界関連著書、講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 302ページ
  • 出版社: かもがわ出版 (2011/12)
  • ISBN-10: 4780304946
  • ISBN-13: 978-4780304947
  • 発売日: 2011/12
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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 この人以外他の誰にも書けない作品がある。あるいは、世のため人のため本当に書かずにはいられないとう衝動から生み出される作品がある。そういったテーマに出会った作家はとても幸運な人たちだ。しかしそれは、ごく一部の天才だけが享受することのできる特権である。曹達氏は、まさにそのような天才のひとりである。そのことに疑いの余地はない。たとえば、物語の筋書きのリアリティには驚愕するばかりである。自らが体験にしたことでない限り、つまりホンモノの不動産事業者でない限り、バブル期の不動産業界の内幕をここまで赤裸々に描写することなど、絶対に不可能なのだ。主人公である尾上に作者自身が乗り移っているとしか思えない。登場人物たちをとりまくオドロオドロシイ世界はわれわれ一般人からするとまるで別世界の話のようである。その毒々しさは私たち読者の恐怖心を煽る。
 だが一方で、尾上が多額のボーナスを受け取った日に妻子とともにファミリーレストランへでかけ、その帰りに琵琶湖にドライブに行き、狭い車の中で家族四人で演歌や動揺をはちきれんばかりの大声で歌った場面や、下賀茂神社での映画ロケ現場に家族で出かけた場面などを読んでいると、無意識のうちに涙がポロポロと頬を伝ってしまった。物語の情景が具体的に映像として目の前に浮かんでくる。作者の描写力がなせる業である。登場人物であるアウトローたちが懸命に生き抜く姿、どこか憎めない彼らのキャラクター、そして転落してゆく(であろう)彼らの運命に哀愁を感じてしまう。しかし、不思議なことに、この作品は毒のある作品であるはずなのに、読み終えてみると、心の中に清々しい気分が漂ってしまう。菅山の生命力、そして、最後の梅子さんの登場シーンによって、ズッシリと思いはずの読後感が、すうーっと氷解され、爽快感だけが残った。このアーティキュレーションが凄い!
 この小説は、一般の小説とは異なる性格を有している。20世紀末の記録としての歴史的価値である。世紀末を生きた人々の夢と希望と挫折と哀愁の生き証人だ。
不動産事業者として自らバブルを生き、かつ小説という形式でその記録を描くことができる人物は、曹達氏を除いて他には存在しない。後世の人々に世紀末バブルの実相を伝える記録を残すことは、極めて重要な社会貢献でもある。
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懐かしい 2012/1/28
戦国期、幕末・維新期、太平洋戦争期らの延長に「バブル期」が存在すると思う。
いわゆる小説に「戦記もの」があるように「バブルもの」もあってもいいかと。

あの頃を語るとき、判で押したように「みんなが日本人の心を忘れてカネの亡者(本小説では「お金」と上品な表現が用いられている)になり、最後に泡は弾けて悲惨であった……」と括られることが多い。

だが、この小説はそうでない。主要な登場人物はそれぞれがそれなりに「うまいこと」切り抜けて終わる。
なんとハッピーエンドなのである。
やくざは出てくる。詐欺の挿話はある。しかし、殺人や恐喝シーンはない。まことに上品である。

実際の話、地上げ屋に立ち退きを迫られて泣く泣く住処を奪われた……とかなんとかいいながら、今からすれば法外な立ち退き料を手にして、今もそのお金で暮らしている人って案外多いのでは、と思う。
お金はないよりあった方がいいに決まっている。今は「ない袖は振れない」殺伐とした時代だ。
戦争は悲惨なものと相場は決まっているが、バブル時代を一刀両断に切り捨てるのはいかがなものだろうか。

最後に。地元ということもあり、モデルとなった事件や人物もだいたいわかった。笑えた。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
バブル期の不動産業の実態がどのようなものであったかを知るには絶好の書だと思いますね。現在、縁があり京都に在住していますがそこに出てくる場所、地名はあそこだとわかるところばかりで、その甲斐も有りその生々しさが非常に良い感じで伝わってきます。京都に少しでも関わりのある方は読んでみて面白いと思います。不動産、金融、建設などに携わり当時を知る方々にはあの話は・・・と言う感じで読めるんではないのでしょうか?
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