外資系企業のトップが語る自らの経験を書籍化した本の二作目。
本書が特に優れた本だと感じる点は、有り体に言えば「トップの本当の姿が分かる」という点。
良く雑誌やテレビで成功者のエピソードが語られるが、そうした大衆向け(表現は悪いが)のメディア
では、ともすると「私は幼少時代は遊んでばかりで…成績もビリ」などという面ばかりがクローズアップされがちだ。
しかし、本書では、死ぬほど努力した点は「死ぬほどやった」と言い、
あれは運だったと思う点は「偶然だった」とハッキリ語っている。
また、紙面を充分に割き、特定の題に縛らず話させているから、「意外な一言」がたくさん出てくる。
幼少の話しかと思えば経営哲学になり、部下の育成法かと思えば自慢話になったりしていて、
幅広い話しや考えを知ることが出来る。
良くある自伝本のような時系列にもなっていないから、ダラダラと幼少時代の話しを聞かされることも無いし、
ビジネス雑誌のようにひたすら経営哲学だけをおカタく語り続けることも無い。
「成功者とはいかなる人間で、いかなることを考え生きてきたのか」が様々な面から良く分かる。
そもそも「外資系」なんて特別な括りをしているのは日本人だけ。
「優れた企業」のトップの姿を知ることの出来る本書は、
全てのビジネスマン、また就職活動を控えた学生などが読む価値のある良著だと思います。