タイトルに「外資に負けないホテルマーケティング」とあるから、その業界の人向けに書かれたビジネス書のようだが、どのようなシゴトにも通じる大切なことが書かれていると思う。ホテルのようにサービスやおもてなしが重要視される業界では、CS(顧客満足)とES(従業員満足)がともに高まっていることが理想とされるけれど、働く人がハッピーでいることはどんなシゴトにも大切なはずだから。タイにホテルをオープンさせ、成功させているアンドリューとケイトというふたりのイギリス人夫婦のストーリーが最初に出てくるが、そのことが書かれている。だからこそ、勝ち得た成功ともいえる。この本の著者は、あとがきのところで、人々のネガティブマインドを断ち切り、ポジティブマインドに変えていく必要がある、と書いている。みんなが感じていることを臆することなく、きっぱりと書いているところは好ましいし、いまの生活に閉塞感を感じていた自分には、清涼剤のよう。働く人を叱咤激励し、応援してくれる本。