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外来生物クライシス (小学館101新書)
 
 

外来生物クライシス (小学館101新書) [新書]

松井 正文
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本固有種を脅かす外来生物たち。その中で特に問題になっている33種を取り上げ、問題点と現実的な対策を探ります。取り上げたすべての生物のイラストも掲載。誰も知らなかったエピソード満載の読み物です。

内容(「BOOK」データベースより)

外来生物によって日本固有種が脅かされている。筆者が皇居内の生物調査に参加したときに目の当たりにしたものは、池の中や水辺を我が物顔で跳びまわるアメリカ原産・ウシガエルの大群だった。現在日本では、動物だけに絞ると約640種の外来生物が定着していると見られている。本書では特に問題となっていて、興味深いトピックスを持つ33種の外来生物の現状を取り上げ、その対処法を探る。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 小学館 (2009/12/1)
  • ISBN-10: 4098250616
  • ISBN-13: 978-4098250615
  • 発売日: 2009/12/1
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 65,491位 (本のベストセラーを見る)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
日本には今、2000種を超える外来種が確認されているという。うち、動物は600種以上とのことで、天敵がない、気候もよく食料も入手しやすい国内で爆発的に繁殖している種もあり、さまざまな要因で、数が一定に抑えられてきた同類の在来種を駆逐し、成り代わっている。

物の移動に伴って入ってきてしまったものはやむを得ないとしても、人間が意図して移入してしまったものが、在来種を駆逐するというのは、本当に残念だ。ハブを食わせようとして沖縄に移入したという、マングースの経緯は本当に悔やんでも悔やみきれない。マングースはわざわざハブのような手強い相手ではなく、弱い動物を狙うのは当然のことで、アマミノクロウサギやヤンバルクイナがマングースによって絶滅の危機に追いやられている。アメリカザリガニもマングースももう元には戻らない。

長いかけて築き上げた固有の自然環境が、特定の種の突出を許さない、精密な生態系を作り上げていたのに、その生態系が予期しない種を受け入れることで、あっという間にその種によって駆逐されてしまう。生態系の維持の難しさを感じさせられた。
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形式:新書
 内容は非常にわかりやすく、外来生物が侵入するに至った経緯がよく把握できる。
 侵入を防ぐあるいは侵入後の対応策について一般論だけでなく、筆者が考える方法をもっと具体的に記述されていれば良かった。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 放蕩息子 VINE™ メンバー
形式:新書
通読してしみじみと感じたのは人間の愚かさである。「人間が招いた外来種問題」と題された章もあるが、そもそも「外来種」とは(意図的であれ偶然であれ)本来の生息地以外へと人為的に移入させられた生き物なのだから、あらゆる外来種問題は全て、人間が自ら招いたものでもある。本書では33の外来種を取り上げて、移入の経緯や問題点、対策の現状や今後の課題等を紹介しているが、つまりそれは33パターンの、「人間の愚かさ」の陳列に他ならない。

それにしても外来種移入の容易さに比べて、駆除や本来の生態系回復に必要なコスト(人的・時間的・経済的)の、なんと莫大なことか。(しかも明治以来の外来種問題で、完全解決を見たものは未だに一つとてない!)

かくて、少数の愚か者の金儲けや小さな気まぐれが、時間を経て未来にわたる人類共通の財産を脅かし、やがてその後始末のために国民全体の税金や時間が大量に費やされる結果となる。それは現時点では我々の共有の未来を守るために必要不可欠なコストなのだが、その実大半は、その愚か者の小さな行為さえなければ、本来必要なかったはずのものなのだ。そう考えるとこの愚かな“マッチポンプ”は、あまりにも空しい。

そして今、この結末を知る以上、現在の我々が将来の子孫たちからの誹りを免れるためには、素直に過去の行為に学ぶしかないだろう。一般向けの本書には、専門家が見れば物足りない部分も多いのだろうが、実際に外来種問題の“原因”の大半は一般人なのだから、本当に必要なのは本書のような啓蒙・啓発の書である。

本書の内容であれば中学生か、小学校の高学年でも十分に理解できる。こうした書籍が学校教育の中でも活用されて、やがてこの列島の上に住む人間たち全ての一般教養として普及することを望みたい。況や社会人をや。必読である。
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