日本には今、2000種を超える外来種が確認されているという。うち、動物は600種以上とのことで、天敵がない、気候もよく食料も入手しやすい国内で爆発的に繁殖している種もあり、さまざまな要因で、数が一定に抑えられてきた同類の在来種を駆逐し、成り代わっている。
物の移動に伴って入ってきてしまったものはやむを得ないとしても、人間が意図して移入してしまったものが、在来種を駆逐するというのは、本当に残念だ。ハブを食わせようとして沖縄に移入したという、マングースの経緯は本当に悔やんでも悔やみきれない。マングースはわざわざハブのような手強い相手ではなく、弱い動物を狙うのは当然のことで、アマミノクロウサギやヤンバルクイナがマングースによって絶滅の危機に追いやられている。アメリカザリガニもマングースももう元には戻らない。
長いかけて築き上げた固有の自然環境が、特定の種の突出を許さない、精密な生態系を作り上げていたのに、その生態系が予期しない種を受け入れることで、あっという間にその種によって駆逐されてしまう。生態系の維持の難しさを感じさせられた。