■ 「破壊神の第三の眼」 山口海旋風
■ 「湖ホテル」 北村小松
■ 「南方探偵局」 耶止説夫
■ 「スーツ・ケース」 玉川一郎
■ 「食人鬼」 日影丈吉
■ 「C・ルメラの死体」 田中万三記
■ 「スマトラに沈む」 陳舜臣
忘れた頃に出るこのアンソロジー。せらび書房は大丈夫か?と心配していたがとりあえず一安心。
巻頭の「探偵小説的南方案内」と巻末の解説だけでなく、今回はカバーをとって本体の表裏表紙も見てみよう。
秀逸なテーマでシブい作品を揃えてくれるのだが、戦前の植民地時代が舞台なのだから、
セレクトする作品は広く採っても昭和20年代までに限定した方がいいと毎回思う。
本書でいうと特に陳舜臣なんか時代が下り過ぎている。作家の同時代性を重視して欲しいのだ。
それと、順調に本シリーズを継続させる売上を見込む為にも、良い作品ならば怪奇幻想ものを避ける必要は無い。
ビッグネームとは言わずとも、ある程度知名度のある作家も押さえた方がいい。
(『上海篇』でいうと「カシノの昂奮」甲賀三郎とか)
第四弾は『大陸篇』が予告されている。藤田知浩氏、今後はもっと速く出してね。