特許翻訳者が実務以外で翻訳方法を学べる数少ない貴重な本です。
中間処理で用いられる特有の表現のパターンを覚えられます。
ただし、若干問題もあります。
英文は現地代理人などのレターや意見書から抜粋したようなので問題はありませんが、日本語訳が難解な直訳調で、はたして日本のクライアントにこの「訳」を提示して理解してもらえるのだろうかと疑問に思います。
その他にも原文の文法構造が正しく取れていないと思われるミスがありました。
マイナス面ばかり言ってしまいましたが、他の代わりの書物がない以上、現状ではこの文例集は非常に有用です。日本語訳は参考程度と割り切って、英文のほうを自分で読解して活用してゆくのなら、十分価値があります。
全文を通して読んでみると、かなりこりすぎた英語表現もあるので、この文例集に載っているからといって、自分が現地代理人に宛てるレターに無理にここの表現を取り入れる必要もないと思います。
全文を通して読んでみて何度も頻繁にでてくる表現がわかってくると思うので、そういった一般的な表現を取り入れるといった使い方がよいのではないかと思います。