まずは、外国人投資家とは誰であるかを定義する。破綻企業の転売例が強調されるあまり「ハゲタカ」などと悪者扱いされることもあるが、こうした動きは巨大かつ多様な外国人投資家群のわずかな一面だと解説する。
投資信託、年金基金、ヘッジファンド、プライベートエクイティなど各業態の外国人投資家が、我が国の政治、経済、企業の成長率を予想する視点は、国内投資家のそれと異なる。金融理論やテクノロジーの分野では、外国人投資家たちに一日の長があることは否めず、それだけに彼らが打つ手を研究する必要があると指摘する。
また、彼らが買う株や売る株の特徴を分析する。かつて衰退産業として市場では敬遠される傾向にあった素材産業だが、ハイテク素材の開発や中国での需要増加などを背景に外国人保有率が高まっている現状をデータで示す。
(日経ビジネス 2007/02/26 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
【外国人投資家=ハゲタカ説は一面的な解釈に過ぎない!】
投信や年金基金からヘッジファンド、プライベートエクイティ(買収ファンド)
まで
様々な業態を持つのが外国人投資家だ。
日本の株式市場で最大シェアを持ち、その売買が株価を上下させるため、
常に注目を集める外国人投資家は、日本株を、日本企業の将来性をどうみている
のか?
また、株式の外国人保有比率が一定の割合を越す企業では、
株主総会で議案の承認を受ける際に、彼らの支持が必要になる。
個人投資家も企業経営者も、彼らの存在を無視して意思決定を行うことは不可能
だ。
日本の企業や株式市場にさらなるグローバル化を求める外国人投資家、
そのダイナミズムに迫る。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
三角合併についての説明を含む、タイムリーで実践的な良書。,
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レビュー対象商品: 外国人投資家 (新書y) (新書)
・ 本書の初めに、そもそも外国人投資家の売買金額をどうやって入手できるのかが具体的に述べられており(東証のウェブサイトのどこで、まで)、一般の投資家が実用で使えるようになっている。・ 「グローバル企業の営業利益やブランド価値」(P.35)、「過去の敵対的M&Aの成否」(P.213)などの表、付章として約50社の「外国人投資家の紹介」(P. 228以降)があり、資料的価値もある。 ・ (1)高ROE、高い技術力、高い商品シェア、海外展開力、ブランド力など、どのような条件の企業が外国人投資家の投資対象になるか、(2)不良債権問題の処理など小泉前首相のどの点が評価されたのか、(3)外国人投資家が特に注目している指標(消費者物価指数、銀行貸出、日銀短観の設備投資計画、機械受注)、(4)2007年5月から認められる予定の、外国企業と日本企業の三角合併、などが解説されている(P.216)。 ・ セルサイド・ストラテジストの職業的な苦労についても述べられ、おもしろい。 ・ いくつか説明が単純化されすぎていると感じた点があるが、そのうちの一つは、外国人が「細かいことがわからないから」大型株に投資するだろう、との意見(P.34)。それもあるだろうが、「大型株の方が小型株より流動性が高いから、急に保有株を売却しても価格低下リスクが低い」、「情報が入手しやすく、急速な株価下落(倒産)リスクを避けやすい」が主因ではなかろうか。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
けっこう未知の世界でした,
By 唐沢 大 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 外国人投資家 (新書y) (新書)
田中秀臣が推薦していたので読んでみた。メリルリンチのストラテジスト(アナリスト件投資顧問みたいなもの)が、外国人投資家の考え方、運用規模、運用対象などを紹介する一冊。意外と知らないことが多くて楽しめた。まず、事実として、日本株の価格は外国人投資家の買い越し額と相関が強い。外国人からすれば、もっと日本人が株を買わないから株価が上がらんのじゃ、ということになる。確かに、ほんとに日本人は株式での運用が少ないみたいで(戦後とかは意外と多かったんだって)、これはもう少し増やした方がよい。 つまり、端的に言えば日本の株価の動向は、外国の運用会社がどうやって日本株を評価するか、日本人がもっと株を買うようになるか、にかかっているのだろう。今の株価、安すぎるし。上場企業の過半数がPBR1以下ってどういうこっちゃ。長期で見たら買いどきでしょう。 実際には、「外国人」はひとくくりにできない(し、外国人投資家が運用しているのが日本人の資金だったりする)のだが、菊池さんはわりかしきれいに特徴をまとめていると思う。外国人投資家は、規制緩和を歓迎する、成長性を求める、大型株が好き、情報開示を重視する(だからきっちり不良債権の処理をしたあとに株があがった)、ピュアプレイ(=専門性)を求める(だから日立は株価が低い)、積極的に株主総会で意見を出す、等々。わたくしも、少しばかり今の部署で海外への投資検討なんていうことをやっていますが、こういう気持ち、分かります。要は、「分かりやすい会社」に投資するということですね。 巻末の「外国人投資家」リストは意外と参考になります。不勉強でぜんぜん聞いたこともないところが、何十兆円も運用してたりするのね。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
外国人といっても多様である,
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レビュー対象商品: 外国人投資家 (新書y) (新書)
外国からの投資というと、愛国主義的な人びとはほとんどがハゲタカファンドだとして、排撃するように思われる。 しかし本書を読めば、 多くの外国からの投資はもっと普通の年金資金などであることが理解できる。 倒産した会社を再生させるプライベート・エクイティについても、 またヘッジファンドについても客観的に書かれている点が評価できる。 欧米の投資家はリターンを重視するので、 企業文化を破壊するといわれる点も本書ではよく描かれている。 しかし日本の経済規模はそもそも世界の10分の一であり、 それなら長期的には日本株の90%が外国人であっても良いだろう。 株式を上場しないというのも企業文化を保持したいのであれば考えるべきだ。 株式会社という名前からくる公開性を語りながら、 従業員や現在の株主たちの特殊な価値を押し通そうというのは 無理があるのではないだろうか あえて批判的に書くなら、あまりにも総花的であり、 新聞の記述のような無名性が残念だといえよう。
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5つ星のうち 4.0
日本株下落の理由もわかる
昨今の日本株低迷の原因として、外国人の日本株離れがあることはもはや否定できないだろう。... 続きを読む
投稿日: 2007/9/8 投稿者: 黒木 学
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