最も参考になったカスタマーレビュー
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5つ星のうち 5.0
人の心の善意を信じる、「幻想の時代」は終わったんですね・・・, 2010/1/20
レビュー対象商品: 外事警察 [DVD] (DVD)
近年稀に見る、素晴らしくも恐ろしい作品!あの「ハゲタカ」スタッフが、今の平和ボケ日本に放つ強烈なアンチテーゼって感じの、ホントに空恐ろしいドラマだったなぁ…。いやぁ、公安のリアルな闇を題材にしたり、CIA(アメリカ)を悪者にしたりと、視聴率に一喜一憂する必要のない、みなさまのNHKじゃないと出来ない題材かもしれないな。現実の公安の仕事なんて、誰も知らない、想像の世界でしかないんだが、それでもリアリティを感じさせるのは凄いよなぁ。 テレ朝の「相棒」ではどちらかというと“ネタ回担当”って感じの古沢良太氏の脚本だが、実に骨太で、バタバタと人が死ぬような事件ばかりの、安っぽいドラマに仕立てることなく、スリリングで、息も切らせぬ展開を見せながらも、それでいてばら撒いた伏線も見事に回収しきった素晴らしい脚本を仕上げてきたね。そう、どんな人にも巣食うであろう、二面性というか“心の闇”、ここを突かれると、人はこうも変わっていってしまうのかといった人間ドラマを縦軸に、日本はテロリストにとって、原材料調達・情報収集など格好の天国、だからテロは起こさないし、むしろ警察がテロリスト対策など余分なことをしたらかえってどうなる…、なんていう状況なんかを横軸に据えた、なにが真実であり、どれを信じればよいのか、何かと考えさせられるドラマだったね。 とにかく主演の渡部がよかった!(ケイゾクのシリアス・パートを彷彿とさせるね)。彼が抱える“闇”とはいったいどんなんだろうと思わせる迫真の演技。彼にかかわってどんどん黒くなっていく、ヒナ役の尾上や、貞淑で薄幸な人妻役の石田ゆり子もGJだし、脇を固める役者陣も、余貴美子、エンケン、石橋稜、奥貫薫(ラストの表情は凄い!)と、ひと癖もふた癖もある濃ゆ〜いメンツが揃いも揃って、脚本に負けない迫真の演技を見せ、ちょっと暗目の画面に、より怖さを煽るBGMやスタイリッシュな演出と、NHKドラマ班の底力を見せつけた作品だね。 まぁ土曜9時なのに、家族団欒で見るようなドラマではないため、視聴率的には振るわなかったようだが、これを見ないのはもったいない傑作!DVDで何度も堪能したいね。
38 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
和製ドラマの底力を、これでもかと感じさせる傑作, 2010/2/8
レビュー対象商品: 外事警察 [DVD] (DVD)
文句なしに面白い!行き当たりばったりで、視聴率が振るわないと適当に方向転換し、本当は描きたい内容もないという、巷に溢れる昨今のドラマに飽き飽きしている方に、是非ともオススメしたい作品。 脚本がよく出来ていて、グイグイ惹きこまれる。謎、伏線、どんでん返し、テンポが速く一時でも目を離せば、置いていかれそうなほど凝縮に凝縮を重ねた内容に、製作陣の微塵も妥協を許さない気概を感じさせられる。 映像も、相当意識してサスペンス効果を高める絵作りに取り組んでいる。我々が覗き込んでいるような手ブレ映像、暗くダークな画面作り、引きの会話絵から一転アップ多用で焦燥感を煽る等、凄まじく凝っている。暗い画面の時は、ブラウン管ならば見辛いかもしれないが、ハイビジョンならば問題なく視聴できる。 これだけ力の入った作品に、更に特筆するのが役者陣の素晴らしさ。渡部篤郎, 石田ゆり子, 尾野真千子, 片岡礼子, 遠藤憲一, 余貴美子, 石橋凌と名前を並べるだけで、本物感をビンビン感じられるが、それぞれの役者が誰にも食われることなく、存在感を発揮している。特に、渡部はこれ以上ないくらいのはまり役だ。 製作陣には続編も頭にあるようなのだが、是非とも見てみたいと思わせられる。絶対のオススメ作品です。
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5つ星のうち 5.0
緊迫するストーリー展開が秀逸 〜米TVムービーに毒された民放は見習うべき作品, 2010/2/14
レビュー対象商品: 外事警察 [DVD] (DVD)
外事警察とは刑事事件を扱う警察ではなく、外事つまり海外に関する事件を扱う警察であり、この作品ではテロリスト対策の部署である。 日本においてテロリストの破壊活動を事前に防止する活動は盗聴、観察と民間の協力者からの情報で成り立っている。この作品ではテロリストと思われる人間の尾行、日常の監視が中心に描かれ、特に協力者との関係が丁寧に描かれている。作品中にも「協力者と運営者は特殊な関係になければ成り立たない」という会話があるが、心身ともにシンクロした関係にあるところがリアルだ。派手な銃撃戦が多くなった最近の刑事ドラマとは異なり、地味な盗聴、尾行を逆に緊迫感ある描写でグイグイ引きこむころが魅力的。 警察内部の派閥抗争、日米の政治的な駆け引き、警察官僚と政治家の関係等様々な伏線も用意されており単なるテロリストVS警察という構図よりも複雑でしかも面白みをました展開が良い。ただ、後半日米の駆け引きが中心となってからは、テロリスト側の強硬な姿勢が軟化してきて拍子抜けとなって残念だが、協力者と外事の運営者の緊迫感あるやり取りが何とかその辺を補っていると言ってもいいだろう。 俳優人は映画「クライマーズ・ハイ」のズー子役の尾野真千子が主役級の外事四課の新任捜査員役を演じているだけでなく、外事四課員に同作品で御巣鷹山に登った神沢役を演じた滝藤賢一や幹部に遠藤憲一、1話では田口トモロヲや住本(渡部篤朗)の父親役に堀部圭亮と映画「クライマーズ・ハイ」の面々が中心的な役割を占めている(キャスティング担当の趣味の一致か)。 特に女優人の演技は秀逸。尾野真千子は出来ない新人から冷酷さを持つようになる成長を見事に演じているところや協力者になる石田ゆり子の揺れ動く心の演技は素晴らしい。また、田中真紀子に似せた官房長官役の余貴美子もなかなか良い。 最近の民放では観られない緊迫感あるストーリー展開と映像が最高の作品だ。
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