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物語については、多くは語れません。
いつまでもひっそりと自分の胸の中で育んでいたい…
そんな気持ちになりました。
でも出来るだけたくさんの人に読んでもらいたい物語です。
こうの史代さんと同じ頃に広島(市外ですが)に生まれた私、
「あとがき」に書かれていた思いには共感しきりでした。
広島で平和教育を受けつつ、できれば避けて通ろうとしていた事、
「うしろめたさのようなもの」(=原爆のこと)を
こんなにも切なく哀しく、でもゆるぎなく強くやさしい物語に変えて
世の中に(こんな今の世の中に)差し出してくれるなんて…
こうのさんの力量や努力や誠実さに拍手です。そして感謝します。
ただちょっと口惜しさもアリ…かも(笑)
同時代の広島人として、私も私なりに
「うしろめたさのようなもの」に落とし前をつけないと
いけないなあ…と、思ったりもしたのでした。
あと蛇足ですが
広島弁の女性がこんなにかわいらしく感じられたのは初めてでした。
今回、この本を買ったのは、ずばり表紙買い。
淡い感じの彩色、上を見上げ歩く主人公がとても印象的で、
思わずレジへと足を進めました。
しかし、内容を見ずに買ってしまった私は購入後パラパラっと
見た中身に読む事を放棄。
それから数カ月後ー…
電車広告等でこの本が騒がれているのを知り、再びページを
開いてみることに。。。
すると私がこれまで見た映画や演劇・聞いたお話のどれよりも
印象に残る『ヒロシマ』の物語に、思わず涙がこぼれました。
感動だとか、悲しいだとか、それはどの感情にも
あてはまることない涙だと思います。
小さい頃、耳を塞ぎ、目を背け、なるべく早く忘れようと
家路を急いだ事も、その後原爆という一つの歴史を敬遠して来た事も
何て浅はかだったんだ…という深い後悔が生まれました。
是非多くの人に読んでほしい1冊です。
戦争を経験した事のない世代には特に。
おススメです。
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