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夏目漱石全集〈1〉 (ちくま文庫)
 
 

夏目漱石全集〈1〉 (ちくま文庫) [文庫]

夏目 漱石
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ワガ輩ハ猫デアル。とはいいながら名前はまだない。しかし、わが輩の人間を観る眼のするどさはどうだろう!…中学の英語教師苦沙弥先生の家に集まる奇妙な明治の“文化人”たち、またその身辺におこるさまざまな小事件を、猫の眼を通して痛烈・ユーモラスに風刺して、文明社会を辛辣にえぐる不朽の快作を全1冊でおくる。若い読者の理解を助けるため読みやすい活字で詳細な語注を付した。

登録情報

  • 文庫: 573ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1987/09)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480021612
  • ISBN-13: 978-4480021618
  • 発売日: 1987/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ミーミルの泉 トップ1000レビュアー
形式:文庫
ちくま文庫『夏目漱石全集〈1〉』です。
内容は、『吾輩は猫である』一作のみです。
言わずと知れた夏目漱石の出世作にして、日本文学史上の有名作品です。
登場人物にはそれぞれモデルがいるらしく、主人公は明らかに漱石自身でしょうけど。同時代人が読めば、より楽しめていたのでしょう。モデルが誰かは知らなくても、普通に読むことができますけど。

語り手は言うまでもなく猫。
猫ではあるけど、人間的でありながら、それでいて猫らしい仕草があちこちにあって、微笑ましいです。猫の様子というのも、よく観察して描いているようです。
猫の目を通してだからこそ、人間というものを風刺して鋭いツッコミをできるというのは、ネタとして優れていたと感じます。
ストーリー的には、残念ながらあまりありません。猫があっちへ行って人間の様子を見て、こっちへ行ってネズミを追うとか何かする、という感じです。ストーリー的な締まりが無いにもかかわらず、ダラダラした感じは受けずに楽しく読むことができるのは、豊富な語彙と知識を駆使している猫のユーモラスな語り口があってのことでしょう。
ストーリーの流れが無いので、ラストが唐突に終わってしまうのがなんとももったいないようにも感じます。
日本人なら誰でもが名前だけなら知っている有名作品ですが、長いこともあって、実際に読んだことのある人というのは減っているのではないでしょうか。昔の文系男子ならともかく、最近では国語の教科書でも漱石や鴎外が無いという話も聞きますし。
評価はストーリーの物足りなさを差し引いて★4.5といったところです。アマゾンでは4か5か選ばなければならないので、古典に触れていない未読の若い人が過度な期待を抱かないよう4とします。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
興奮! 2007/11/24
形式:文庫
サイコー。非常、いやもう、異常に気に入った。
最初は何の気なく読んでいて、それでもやたら諧謔が効いているのが
おかしくておかしくて、こりゃたまらないなーとは思っていたが、
だんだんとさらに突っ込んで「おっ」と思うところが随所に・・
たとえばどうしたらよいだろうと悩んでも知恵が浮かばないときの安心の仕方、
銭湯における人間観察、職業上の逆上の大切さ、それになんといっても
「西洋人のやり方は積極的積極的と云って近頃大分流行るが、あれは大なる欠点を持っている」・・
このあたりの「哲学者」独仙氏のスルドイ弁舌にはこれぞ漱石の本音かとしたり顔で思うのだが、
ところがどっこいそうは問屋が卸さかったりする。

その他、寒月氏のモデルが寺田寅彦であるというのは有名な話で
私もそれくらいは知っているのだがそれくらいしか知らず。
ほかにいったいだれをモデルにしているのかや、数々の引例にどんな背景があるか、
引かれている古今東西不問の文学者や文学の、まあいうなれば薀蓄について、
逐一調べたらこの本、書かれた量の数倍にはなりそう、つまりそれだけの中身。
すでに多くの「猫」論があることは間違いなく、それらを読んでみたいとの興味すらそそられる。

確信犯的な教養のひけらかし、それに対する風刺。
自虐的な要素も多々見受けられ、とにかく興味深い。

もっと早く読みたかった気もするが今だからこそ面白いと思うんだろうと思う。
そうして、そう思ったからにはこの先また何回でも・折々に、触れていきたい極上の「スルメ本」になる(はず)。
きっとそのたびに新しい発見がある(はずだ)!
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