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夏目家順路
 
 

夏目家順路 [単行本]

朝倉 かすみ
5つ星のうち 2.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

夏目清茂七十四歳、本日脳梗塞のためめでたく昇天いたしました。「どこにでもいるただひとり」の男の一生を、一代記とは異なる形で描いた傑作長編小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

朝倉 かすみ
1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第三七回北海道新聞文学賞、04年「肝、焼ける」で第七二回小説現代新人賞を受賞。09年に『田村はまだか』で第三〇回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 208ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/10)
  • ISBN-10: 4163296506
  • ISBN-13: 978-4163296500
  • 発売日: 2010/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 494,046位 (本のベストセラーを見る)
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夏目清茂が、脳梗塞で突然他界した。彼をよく知る人たち、そして彼の家族が葬儀のため集まって
くる。さまざまな人から見た清茂の人間像とは?一人の人間の生きざまを、多角的にとらえた作品。

物語は清茂が自分の過去を回想するところから始まる。そして清茂の死。集まってきた人たちは、
清茂と過ごした日々をふり返る。あるひとつのできごとも、人それぞれ受け取り方が微妙に違う。
そして、清茂の人物像も、いろいろな人たちがさまざまな角度からとらえている。読んでいくと、
だんだんと清茂の立体像が浮かび上がってくる。そんな感じだった。この作品を読んでいると、
「自分の生き方について、いったい家族はどんなふうに思っているのか?」と気になってしまう。
「どんなに深くつき合っているつもりでも、その人間の本質に迫ることはできない。」そういう思いも
強く感じる。だが、人は器用には生きられない。自分の思った道を進むしかないのだ。自分が老いて
自分の人生をふり返ったとき何を思うか?そして、まわりの人たちはどう思うのか?そこに現れる
自分の人間像は?知りたくもあり、知りたくもなし・・・。読んでいて、さまざまな思いがあふれて
くる作品だった。
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 作者が体験した葬式の段取りを元に一本小説をでっち上げたと言う印象。もっとも小説部分は悪くない。が、最高でもない。両親と早くに別れた隠居ブリキ屋の主人公と、それを取り巻く人間関係が、ワザモノ朝倉にしては幾分普通っぽく描かれている。浮気され、離婚した妻、娘(姉)と息子(弟)、とその連れ合い、若い頃にかかわった近所の高校生、引退してから関わったスナックのママたちや、息子とほぼ同年代のシステムエンジニアからの視点と構成は重層的だ。
 妻と娘の重ね合わせ方などは井上荒野風かもしれない。
 珍しくないかもしれないが、特殊な女の情感と、男の死を利用したずるさの表現は吉田修一風かもしれない。
 まとめれば、朝倉らしさが低く感じれたということか? それとも、こちらが慣れてきただけなのか?
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「夏目清茂は、めでたい男だ。」で始まるこの小説は、夏目清茂と家族やとりまく周囲の人の物語だ。
姪にあたる香奈恵が、「冠婚葬祭の『葬』の場面で自分がなにもしてこなかったとありきたりの感慨を抱きやすいからむずかしい」と考えていて、これは私も痛感。
総じて登場人物の男たちは昔を懐かしみ、女たちは今をねっとり生きている。
孫娘の詩織が思う「わたしも死ぬまで毎日生きる」というのが、本当にそのとおりで納得。
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