『夏目家の糠みそ』と『漱石夫人は占い好き』の2冊から、漱石に関するものを取り出して新たに一冊としたもの。
著者は夏目漱石の孫に当たる女性。長女・筆子と松岡譲の娘ということになる。また、半藤一利氏の夫人でもあるとか。ただし、両親の結婚自体が漱石の没後なので、祖父との直接の面識はないという。
内容はかなり雑多。夏目家で飼われていた猫の爪が黒かったこと、両親の結婚の経緯、祖母(漱石夫人)から伝えられた糠床、松山と熊本というゆかりの地での漱石の扱いの違い、夫のことなどなど。
どちらかというと、印象深いのは両親の松岡夫妻のエピソードだ。松岡家の思い出という感じの本だ。
文章は親しみやすく、ユーモアがあり、面白い。これも血のなせるわざなのか。