短編集として、最高に好きな作品です。
大学生の頃はガールフレンドができると必ず渡してました。(バカですね)
ちなみに後輩は村上春樹を女の子に渡してました・・・。
余談ですが、こういうのって、大体共感してもらえないんです、大概。
女性は結構、こういうのスルー。
若い男は好きな娘に自分のお気に入りを軽く無視されて、大人になっていきます。
ほんとは「こんな素敵な本(音楽)を勧めてくれる○○君って素敵!」と言われることを期待しているのに・・・。
人生は期待はずれの繰り返しだということを学ぶんですね。
人生は苦いと・・・。
さて本作ですが、テーマはまさに「人生の苦さ」。
登場するのは、
若くして人生のピークを迎えた元フットボール選手、
30歳前で家族の生活を支え続ける脚本家、
妻と向かうパーティーに遅れないために良心を犠牲にしたエグゼクティブなど。
ショーと同時代の作家には、ヘミングウェーがいます。
彼の描く男はマッチョで、タフガイ。
それに対してショーの描く男は、精一杯人生を生きて行くのだけど、決して強くはない。
日常に絡めとられていく姿に共感します。
舞台は多くがニューヨーク。1930年代。
お洒落な会話、風俗が描かれています。
都市生活の生き生きした描写(酒場とかNYを歩くデートシーンとか)は普遍的に格好いいのではと思います。
一番好きな作品は「ストロベリーアイスクリームソーダ」。少年の成長をVIVIDに描いた傑作です。