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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
発達段階に相応じて見える幻想の美しさ,
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レビュー対象商品: 夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫 (1178)) (文庫)
既存の作品がいまいちだったんで何でイラストが無いんだろうって程度の軽い気持ちで手に取ったんですが、危うく書店で泣いてしまうところでした。久しぶりにライトノベルの可能性をまざまざと見せつけられました、脱帽です、完敗です、琴線直撃です。魔法ものでもなくて、伝奇ものでもなくて、ジュブナイルでもない。それら総ての要素を人の一生という縦軸で輪切りにしてそれぞれの成長段階における課題を見つめるむしろ発達心理の文脈に綺麗に配置している。ある年代のときにだけかかることもかけることも可能な何か(魔法といってもいい)、きっとこの本の楽しみ方は読者の年齢、成育環境に多分によると思うけれど、琴線に引っかかる人にとっては一生の宝物になりえる作品だと思います。 本全体を振り返ってみたとき第1話「僕は能面」、第2話「ネバーランド」(そして最後のオチ)の輝きは燦然としていますが、第3話、第4話の深さもとても短く一読すると物足りない感じがしますが、改めて読み返したとき趣深さが全体に及んでいることが分かります。むしろ第1、2話をより魅力的なものとしています。本来自分がいるべき場所を求めることは、その場所を探しても解は得られず、どうして求めるのかそのことを考えることでしかない(こう書くと浅薄で嫌なんですが)。 とりあえず第1話から第2話へと話が時間軸を共有しながらも未来へと繋がっていくさま(これは3、4話でも同様)を眺めるだけでも一読の価値があります。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
失くした夢は大きいですか,
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レビュー対象商品: 夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫 (1178)) (文庫)
扱いとしては電撃文庫のイラストなし刊行の一環で、現世現代が舞台の物語。ファンタジー要素は薄いです。四話からなる構成で、各話継続性があるけれど主役はそれぞれ別です。 とりわけ第二話が感動もの。恥ずかしながら読んでる途中で視界がぼやけました。 昔に置き忘れた夢を思い出し、叶わなくなった夢に悄然とし、戻れぬ日に想いを馳せる。 けれども、このことを契機に後ろばかり振り返っていた者が前を見据え始める。 ここまでなら押しも押されもせぬ傑作なのですが、残り2話にやや蛇足感。第二話が良いだけに尻すぼみに思えるのかも知れません。 それでもすぐ読み終わると思います。先が読みたい気持ちに駆られて。
5つ星のうち 4.0
担当さんナイス判断。,
By 朧小林 (福島県会津地方) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夏月の海に囁く呪文 (電撃文庫 (1178)) (文庫)
著者の本初購入。島で織り成すひと夏の物語。 『島』と『夏』という 舞台設定に惹かれて購入。この2つは食い合わせがいいですからね。 因みに、長編ではなく短編連作です。 前の主人公から次の主人公へ、呪文がバトンのように渡っていくのが面白い。 各話に繋がりを感じさせる要素を含ませる事で、舞台が確立され、物語に集中できた。 尚、本作品にはイラストや挿し絵はありません。 それでも充分成立しているところをみると、ライトノベルというジャンルの定義が益々わからなくなってきました。 まぁ、楽しめたから万事OK。
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