登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ぜひセットで…,
By クリングゾール (静岡市清水区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夏の闇 (新潮文庫) (文庫)
この作品は、先の輝ける闇 (新潮文庫)と、後の「花終わる闇」をもって3部作として構想されたが、3作目は未完に終わった。
それというのも、前2作があまりにも親密に呼応しあってるからではないかと、この2作を立て続けに読んだ後、痛感した。 この2作は、様々な面で見事な対照をなしているけれども、びっくりするくらい似てもいる。 時系列的には、「輝ける闇」から「夏の闇」につながるが、どちらを先に読んでも構わないと思う。 それは、陰と陽がお互いを追い求めながら永遠に回転する様を思わせる。 おそらく、作家が執筆中には意図していなかったことが、どこかで起こった。 この作品のエンディングで、東西をくぐり抜ける環状線の描写があるが、これは当初から計算されていた結末というより、作家が切り拓いた道を振り返る事で見えた情景だと思う。 この2作の凄い所は、どちらか一方だけを読んでも、十分な感銘を与えてくれる事だ。 3作目は、この2作に切り込みを入れ、交わるものとなったはずだが、それが果たせなかったのも、さもありなん、と思う。 読み切るのは楽ではないけれど、充分過ぎる位の見返りがあります。 ぜひセットで読んでみて下さい、お薦めです。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
濃密な言葉,
By 茶飲 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夏の闇 (新潮文庫) (文庫)
とにかく言葉の密度が濃い。その密度で綴られる、眠り、食、セックス等は生々しい肉感を持った言葉として、読むものを圧倒する。 読んでいるこちらまで、闇に引き込まれるようなそんな錯覚を覚えるような作品である。 恐らく開高健の最高傑作だろうし、他に比類すべきものが無い、そんな一つの到達点だと思う。
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
それでも、人間は生きる。,
By 三味線屋 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夏の闇 (新潮文庫) (文庫)
私小説は書かないと公言し、寓話小説を書き続けた開高健。
しかし、ベトナム戦争の現場で衝撃を受け私小説を書き始めた。 この本はより私小説としての色が濃厚になった「輝ける闇」の連作である。 「夏の闇」で特筆すべきは、選び抜かれ洗練された言葉と 鋭く真理を突いたストーリー。 恋愛小説として語られる事もあるが、恋愛も人生の一部と 捉えるのであれば、私はそれに反対しない。 醜い部分はオブラートに包まれがちなものであり、 「恋愛」のそれを剥がすと非情な真理が現れるのである。 それを目にしたときの衝撃は、計り知れない。 前作を読まずとも入り込めるので、 この素晴らしい言葉と真理の結晶を是非手にとって頂きたい。 間違いなく、日本文学の最高峰のひとつと言える傑作である。 私はもっと若いうちに手にしておけばと後悔している。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|