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夏の終り (新潮文庫)
 
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夏の終り (新潮文庫) [文庫]

瀬戸内 寂聴
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

妻子ある不遇な作家との八年に及ぶ愛の生活に疲れ果て、年下の男との激しい愛欲にも満たされぬ女、知子…彼女は泥沼のような生活にあえぎ、女の業に苦悩しながら、一途に独自の愛を生きてゆく。新鮮な感覚と大胆な手法を駆使した、女流文学賞受賞作の「夏の終り」をはじめとする「あふれるもの」「みれん」「花冷え」「雉子」の連作5篇を収録。著者の原点となった私小説集である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

瀬戸内 寂聴
1922(大正11)年、徳島生れ。東京女子大学卒。’57(昭和32)年『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴。’92(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨、2001年に『場所』で野間文芸賞を受賞。文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 207ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1966/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 410114401X
  • ISBN-13: 978-4101144016
  • 発売日: 1966/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
瀬戸内寂聴が出家する前の瀬戸内晴美の時代に書いた作品。女流文学賞を受賞し、彼女の出発点となった作品といえる。この作品は知子が年上の男と8年生活してきたが、妻への罪意識などで疲れ果て、年下の男とともに生活しても愛をみたすことができない苦悩を描いた作品である。

年上の男とは小説家であり、妻がいるにもかかわらず、知子の家に週2,3日は宿泊している。俗語で言えば、浮気と表現できるのかもしれない。ただ、この男は妻に、このことを伝えているのである。もう8年にもなる。理解しあっていれば、このような関係が認められるのだろうか。少し考えさせられる。また、年下の元恋人涼太が関係してきて、4人の登場人物の複雑な感情や表現で作品が構成されている。

知子にとって夏は長かったという文が存在する。楽しければ時がすぎるのは早いはずだが、長いということはいかに苦悩の生活をすごしてきたかを示している。言い換えると、どろどろした関係と表現されてもよいように思う。しかし、この作品の結末は実にすっきりしている。どろどろさを感じさせない。これは何であろうか。私にはよく理解できないが、おそらく登場人物の間で苦悩を理解しあう描写が読者によく伝わってくるからではないだろうか。現実、この関係が道徳的には許されない状況という考え方もあると思うが、作品として美しく伝わってくるのは作者の巧みな叙述によるのだろう。

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形式:文庫
昭和37年頃に書かれた短編集。

寂聴さんの小説を初めて読みました。

おそらくは、私小説に近い内容かと思われますが、
このような、心に嵐を抱え持つ女性は、
そりゃぁ、出家するしかないでしょう、と思った
のでした。そうでなきゃ、自殺してますね。

フランス映画にもありそうな、不倫、しかも4角関係
を描いている。

不道徳であり、常識では理解できない登場人物
なのでしょうが、女主人公の心の揺れ動きが、
文学的表現として、見事に結実しています。
キラキラっと光る描写が随所に見られます。

病的と言ってよいほど、愛の深いこの女性をどう
とらえればよいのか。

「牧子の愛は充たされるより充たしたかった。たいていの
男は、おびただしい牧子の愛を受けとめかね、あふれさせ、
その波にさらわれてしまう。結果的にみて、牧子に
愛された男は、みんな不幸になった」

愛が深いというのも罪なのでしょうか・・・寂聴さん。
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:文庫
妻のいる家と、愛人の家を規則正しく行き来する男。もう一人の女の影を知りながらも8年間、お互いに無視しあう二人の女。
愛情が平等に注がれていれば、「妻」とか「愛人」とか、形って、どうでもよくなるのかなあ?

大人の女の強さ、意地、そして、幼さ、脆さが確かな力で残酷なまでに描き切られています。

不倫している人、略奪したい人にはリアルすぎてちょっと痛いかも。

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