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夏の約束 (講談社文庫)
 
 

夏の約束 (講談社文庫) [文庫]

藤野 千夜
5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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第122回(平成11年度下半期) 芥川賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

悩める若者の必読書芥川賞受賞作!

ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作に、交番に婦人警官がいない謎を追う「主婦と交番」を収録した、コミカルで心にしみる作品集。

登録情報

  • 文庫: 195ページ
  • 出版社: 講談社 (2003/02)
  • ISBN-10: 4062737051
  • ISBN-13: 978-4062737050
  • 発売日: 2003/02
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 419,147位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
非常に透明感のあるリズミカルな文章で綴られる、性的マイノリティたちのコミカルな日常生活。確かにこのユーモアは巧みだし、登場人物も生き生きと描かれている。とくに「汗かきで大食漢で人前で平気で恋人と手を繋ぐデブのホモ」という、現実社会ではあまり見たくない人を主人公にしながら、ここまで嫌味なく書けるのは凄いと思う。でも、芥川賞というにはあまりに軽すぎる。同時受賞の「陰の棲みか」が、あまりにも大時代的な純文学だったので、そのバランスとして選ばれたのではないか。もう少し心に残るものが欲しかった。
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By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
抵抗なく、すいすいと読み進められる文体は夏の陽射しのように気持ちが良いです。
問題は、すいすいと終わってしまったことです。
この味気なさ、かなりの薄味です。
芥川賞作品ですので、著名な選者が選出したわけで、その時期の日本の優れた小説なんでしょうけれども、逆に、日本の文学界はどうなっちゃったんだろう?と思ってしまいました。
例えて言うなら、少女漫画のような印象です。
細い線で、身近な友人達をスケッチしたような感じがしました。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By @poor work トップ500レビュアー
形式:単行本
マルオとヒカルは同性愛のカップル。

マルオは体重90キロ超級、ただでも目立つ巨漢でありながら、

人前でも堂々ヒカルと手をつないで街を歩く。

時に人から後ろ指差されて笑われながらも、

「しょうがないっしょ」とやり過ごす鷹揚な性格。

同性愛であることを知られつつ、普通の会社に普通に勤め、決して社会性を失わずにいる。

その鷹揚さ、平凡さの元が、達観なのか、諦めなのか、照れなのか、それとも別の何かなのか。

この小説を読む上で、彼の性格や感情を考えることは重要になる。

ピクニックに行こう!

なんてことない、マルオと仲間たちの平凡な計画。

けど、そんないつでもできることが、いつまでも果たされずにいる。

そのもどかしさにマルオとヒカルの、先の見えない関係が重なる。

イヤミのない文体は、淡く広がる感情を呼び起こす効果があると思うのだが、

中心にいるのが同性愛カップル、という点で、読者の普遍的共感を呼び起こすことができるかどうかは微妙なところ。

そこは、受け手によるとしか言いようがない。

願わくば、マルオのような鷹揚さを持って読んでいただきたい、第122回芥川賞受賞作品。
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