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夏の庭―The Friends (新潮文庫)
 
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夏の庭―The Friends (新潮文庫) [文庫]

湯本 香樹実
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (138件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流を描いた中編小説。世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学の名作である。アパートの大家のおばあさんと少女のふれあいをつづった『ポプラの秋』や、「てこじい」という異形の老人が印象的な『西日の町』など、死に直面した老人と子どもというモチーフは、著者が一貫して描きつづけているテーマである。子どもだけではなく、幅広い年齢層に支持されている本書は、その原点となる作品だ。

   小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。一方、観察されていると気づいたおじいさんは、憤慨しつつもやがて少年たちの来訪を楽しみに待つようになる。ぎこちなく触れあいながら、少年達の悩みとおじいさんの寂しさは解けあい、忘れられないひと夏の友情が生まれる。

   少年たちがおじいさんから学ぶのは、家の手入れの仕方や包丁の使い方、草花の名前、そして戦争の悲惨さである。物語の終盤、父親に将来の夢を聞かれ、小説家になりたいと答えるぼくは「忘れられないことを書きとめて、ほかの人にもわけてあげたらいい」と語る。少しだけ大人になった少年たちを、目を細めて見つめるおじいさんの姿が目に浮かんでくるようで、思わず目頭が熱くなる場面だ。本書は、他人への思いやりと、世代の異なる者同士が語り合い、記憶を語り継ぐことの大切さを説いているのである。(西山はな)

出版社/著者からの内容紹介

児童文学者協会新人賞 児童文芸新人賞 ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他受賞多数 12歳の夏、ぼくたちは「死」について知りたいと思った。そして、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される、一人暮らしのおじいさんを見張り始めて…? 三人の少年と孤独な老人のかけがえのない夏を描き、世界十数ヵ国で出版され、映画化もされた話題作。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 218ページ
  • 出版社: 新潮社; 20刷改版 (1994/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101315116
  • ISBN-13: 978-4101315119
  • 発売日: 1994/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (138件のカスタマーレビュー)
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67 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 無邪気で残酷な好奇心から始まった出会いが、1つの幸せと、大きな悲しみに帰結し、夏の光にさらされた少年時代が終わる。  本のページ数が残り少なくなり、物語の終わりが近づいてきて、この魅力的な登場人物たちとの別れが非常に残念に思えてきた。そしてラスト。通勤途中の地下鉄で、僕は涙をこらえるのにとても苦労した。

 とても悲しく、だけど満たされた気持ち。  さあ、もう一度、最初から読もうか!

このレビューは参考になりましたか?
41 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
あたたかい 2006/11/17
キッズレビュー
形式:単行本
読み終わった後は、「悲しい」よりも「あたたかい」だった。

この本を読んでたくさん泣いたのに、

読み終わったら「ああ。いい本だなあ」って。

心があたたかくなった。

読み終わるのに何時間もかからなかった。

目をこの文章から離したくなかった。

いや、正確には「離せなかった」かもしれない。

この本から目を離している時間が勿体無くて、一気に読んだ。

文章中の『もしおじいさんだったら』こう考えることは、

「おじいさんを忘れないこと」「おじいさんと心の中で共に生きていること」につながるのではないだろうか。

児童文学とは思えなかった。

子供だけでなく、幅広い世代に読んでもらいたい。

そして、いつまでも忘れないでいてほしい。そう思った。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
かなり前に読んだ本ですが、おそらくこの先一生心に残る物語として位置付けのできる作品。
「よく眠るように死んでいるとはいうが、あきらかにおじいさんの「それ」
は眠っているのとは違う」というくだり(記憶)を覚えています。
「人間の死」というテーマを扱いながら、読み終わった後のなんともいえない爽やかさ(?)は
悲しくてやりきれないのに、なぜかやさしい気持ちになるよう。
ちょうど、映画の「スタンドバイミー」のラストの感じを思い出しました。
(発売当初は日本版と言われていた)
ただ悲しいだけの恋人や身内の死ではなく、あくまで他人の死であることにこの作品の意味があると思う。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
ちょっとアッサリしすぎているかな
観察対象のおじいさんと仲良くなっていく様は丁寧に書かれているのに、ラスト付近がちょっとあっさりし過ぎてるかな。... 続きを読む
投稿日: 18日前 投稿者: アサシ
夏におすすめの一冊です。
筆者が、亡き祖父と過ごしたかった夏の憧憬が、ぼくらと老人の物語として蘇った。残酷な戦争体験を交えて語るおじいさんは、何を伝えたかったのだろうか。。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: ファン
寡作だがすばらしい
女性作家6人による短編集「恋する男たち」を見て湯本の「マジック・フルート」がよかった。ピアノ教師に通うことになった少年が、そこで先生の姉に会い、その風変わりな人柄... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: せいざん
残ります。
 何故なんでしょうかね。
 よくある設定。何度も目にした光景。友達との会話。夏の暑い盛り。ちょっとした... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: Ryo
子供にはいいのでは?
日本版「スタンド バイミー」ですね。
少年が、人の「死」にふれて、成長していく、ひと夏の成長譚です。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: saturdayinthepark
この一冊、いい!!!
サクッと読めます。

そして、爽やかに感動できます。

シーンが想像できます。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: ウメリン
少年たちの成長
小学生最後の夏の思い出。
おじいさんから教わったこと。
そして、おじいさんという存在が少年たち大きくしていく。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: フクモ
ずっと心に残る作品
この本は中学生の時に読んだのですが、今でもその時の感動を覚えています

本当になんとなく手にとって読んでみたのですが... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: ナビィ
あまりにもあまりにも
スタンド・バイ・ミーですね
文体がどうのとかそういうことではなくて... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: いだりー
そして、成長してゆく少年たち
死について関心を持った3人の少年。
彼らは、近所の一人暮らしの老人が死にそうだという噂を聞きつけ、... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: FreshAir
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