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5つ星のうち 4.0
浮遊感と抽象的な印象を感じる、若者達のストーリーでした,
By 現は夢 (日本) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夏の家、その後 (Modern&Classic) (単行本)
ドイツ文学だけれど、確かに英米文学のような雰囲気も、漂わせた作風だと思いました。この小説自体は、全体的に、抽象的な印象が、強いですかね。 「紅珊瑚」の主人公の曾祖母の強烈な生き様が、危険な恋の顛末が強い余韻を 残します。一斉に、飛び散る無数の紅珊瑚の腕輪というイメージが、 鮮やかでとても美しいと思いました。 「ソニヤ」の、不可思議な女性ソニヤと、これまた不可思議な感じの「ぼく」との関係が、 印象的です。このソニヤという女性が、独特の存在感を醸し出しています。
5つ星のうち 2.0
タバコの煙,
By wombat1001 (福島県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夏の家、その後 (Modern&Classic) (単行本)
小説とはトンとご無沙汰だった中で読んでみた一冊。都会の青年たちのもつ、敏感すぎるほどの感受性と、信じがたいほどまでにあっさりとした自己放棄のアンバランスさが、全編にわたってスマートに描かれているように思う。だが、そこから先への感慨に乏しいのは、私だけか…。まあ、それにしても、登場人物たちはひっきりなしにタバコを吸う。人物よりも読者の側に浮遊感が強すぎて、着地点を見失いそうだ。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
次作に期待。,
By
レビュー対象商品: 夏の家、その後 (Modern&Classic) (単行本)
ドイツの現代文学は初めてだったんですが、ほんと英米文学と同じ匂いがしますね。名称だけがドイツを感じさせるだけで、その他は最近の英米短編集とまったく変わりない感触でした。しかしちょっと物足りない。作者が切り取る場面はまさしく日常なんですが、変にエキセントリックなところもあってうまく馴染めなかった。そして気になったのが全編のほとんどを覆う寒さと湿っぽさ。これがうまい具合に作用すれば、静的に書き込まれた味わい深さを感じれるんですが、読んでみて感じたのはおよそ真逆の感想。でも、その中でも「オーダー川のこちら側」にはちょっと感心しました。この作品はなかなかいい。素直になれないおっさん的な心情が、うまく表現されてて好きでした。「ハンター・ジョンソンの音楽」もそういった意味では共感できました。死にゆくだけの男と、若い娘という取り合わせが、とまどいと気後れに彩られ小品ながらいい味出してました。 しかし、全体的に見渡してみると、ちと弱い。次作に判断をゆだねましょう。
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