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幻想的なところが共通しているともいえよう。
妖精パックの手違いで、恋人たちがごちゃごちゃになってしまうMidsummer
Night's Dream、そして領地を追われたミラノ公プロスペローが、自分と娘
ミランダを追いやった者たちを乗せた船を難破させるところからはじまる『あ
らし』、どちらも面白く読める作品。結局、夏の夜の夢の恋人たちはあれで良
かったのだろうかとか、プロスペロー達の和解が微妙に不完全だったり、と
いうところもあるが、短くて読みやすく、基本的にはハッピーな物語である。
巻末に解題つき。但し、字がとても小さい上、ところどころブレたようになっ
ていたりして、体裁上は読みにくい。
「私たちは夢と同じ材料でできていて、私たちのささやかな一生は/眠りで仕上げられる」(あらし)。この「巨大な地球」でさえやがて消え去る、とシェイクスピアは言う。そして、それをよく承知しているにもかかわらず、私たちはこの「ささやかな一生」を突き放すこともできず、泣き、笑い、喜び、悲しむ。これが人間だ、とでもシェイクスピアは言いたいのか?
地球(グローブ)座やそこで活躍した役者たちと同様、地球も人類もいずれ消滅するだろうが、人類が消滅する前にシェイクスピアの作品が失われることはないだろう。
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