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夏の吐息 (講談社文庫)
 
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夏の吐息 (講談社文庫) [文庫]

小池 真理子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

世界のどこに行っても地の果てにいても私はあなたを待っている
豊饒の時を迎えた女たち 6つの愛のかたち
この世のものは、こんなふうにすべて自分になじんでいるのだ、とわたしは思った。カズや浅丘はもちろんのこと、いろいろとうまくいかない仕事や人間関係にしたって全部、それなりにわたしになじんでいる。手垢のついた家具みたいになっているし、今はそうでないものも、そのうちきっと、そうなっていくに違いないのである。<「春爛漫」より> --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

永遠に待ち続けると思うのです。世界のどこに行っても、地の果てにいても、私はあなたを待っている。―六年前、突如行方が分からなくなった恋人を待つ女性のモノローグからなる表題作他、濃厚な死の影の間近で紡がれる詩情。

登録情報

  • 文庫: 296ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/6/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062760703
  • ISBN-13: 978-4062760706
  • 発売日: 2008/6/13
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 141,476位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
小池真理子さんの本は、全部読んだ事がありますが、この短編集は一番良かったと思います。小池真理子さんでしか表現できないような心情の書き方は、もう絶賛するしかありません。何も特別な出来事を拾いあげて書いてあるのではなく、ただ、通り過ぎていく出来事、人々を、淡々と書いてあり、そこには、諦めとは違うけれど、人の結びつきのやるせなさ、切なさに溢れています。小池真理子さんでしか書けないような作品だと思います。とてもおススメなので読んでみて下さい。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 美花絵留 VINE™ メンバー
形式:単行本
小池真理子氏の恋愛小説には、「死」が身近なところにあるものが多い。この短編集もその例に漏れず、そこここに「死」が垣間見える。それは「自殺」であったり、「事故」であったり、「病死」であったりするのだが、「死」が身近だからこそ、愛の形がとても潔く思える。表題作の「夏の吐息」は、以前某ウイスキーメーカーの付録としてミニブックとなった小説で、ウイスキーが作中の小道具として登場するが、こうして普通の単行本の中に収められると、やはり堂々とした貫禄の感じられる作品になっている。「パロール」に登場する65歳の古賀という男にも、泣かされた。
読み応えのある1冊である。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
愛について 2011/5/22
形式:文庫
書店で「読んだ後に表題を確かめたくなるでしょう…」というようなPOPに釣られて手に取った本がこの「夏の吐息」でした。
著者の作品を読むのも初めてです。
短編6本300頁ということで、時間に囚われずに都合のよい時に読めそうだったことも購入動機のひとつでした。

そして1本目、2本目と短編を読み終え、3本目の「パロール」を読み終えたとき「愛とは何なんだろう」という今まで漠然として体系付けられなかったものが実体を得たような感覚をおぼえた。
本文から引用すると「異性に向ける愛も肉親に向ける愛も、飼っている動物に向ける愛も、全部つながっててね、一つの世界を作ってる」。

私の年齢は平均的な寿命だったとしたら、往路を折り返して幾らか走ったくらいです。
この間、沢山恋愛をした一方で、切ないことが幾つかあった。
そんな自分の経験から、恋愛は生活していく中で本物の愛に昇華する。
だから愛というのは生活の中にこそあるものなのだろうと考えていた。
俗に言う家族愛だ。

ところが、実体験ではどうにも説明できない愛の存在を認めざるを得ないときが間々ある。
この感覚は何なのだろう?
その欠片をこの短編で見つけたのです。
烏滸がましくもレビューで何かが伝われば幸いです。

6本全でにおいて写実や構成は巧みながら、他の5本については「パロール」ほどの衝撃はなく★★★。
「パロール」だけだったら★★★★★なのですが、間をとって評価は★★★★とします。
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