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夏の口紅 (文春文庫)
 
 

夏の口紅 (文春文庫) [文庫]

樋口 有介
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

十五年前に家を出たきり、会うこともなかった親父が死んだ。大学三年のぼくは、形見を受け取りに行った本郷の古い家で、消息不明の姉の存在を知らされ、季里子という美しい従妹と出会う。一人の女の子を好きになるのに遅すぎる人生なんてあるものか…夏休みの十日間を描いた、甘くせつない青春小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

樋口 有介
1950年群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞し、デビュー。90年『風少女』で直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 287ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/7/10)
  • ISBN-10: 4167531089
  • ISBN-13: 978-4167531089
  • 発売日: 2009/7/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 遅れてきた初恋の物語, 2009/1/2
By 
- レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 夏の口紅 (角川文庫) (文庫)
十五年前に家を出て行き、顔も覚えていない親父が死んだらしい。

親父は、ぼく(礼司)と「姉」、それぞれにゴクラクトリバネアゲハという
珍しい蝶の標本を遺したそうなのだが、自分に「姉」がいたとは初耳だ。

しかも、その標本を預かってくれていたのは、義理の妹だそうで……。

「姉」を捜し求めていくことを通じて、それまで知らなかった
父の人生の軌跡を辿り、おのれのルーツに向き合う物語。

父が、ぼくと姉に蝶を遺した意図や、姉は今どこにいて、何をしているか
といったことが謎の焦点となりますが、ミステリ的仕掛けはありません。

人物造形や舞台設定、散りばめられたモチーフなども、
他の樋口作品との類似性が多く、目新しいものはないです。

しかし、著者に殊更な新奇さなどは必要ないのです。

今、この瞬間に目の前を通り過ぎていく青春という時間を静謐に、時に熱く
見つめる主人公の内省的な視線こそ、永遠に古びないものなのですから。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 読めば読むほどハマります, 2005/11/4
By カスタマー
レビュー対象商品: 夏の口紅 (角川文庫) (文庫)
あらすじなどにはほろ苦い初恋、と書いていますが、ちょっとファンタジックな面が見える作品。蝶の標本から始まり、とあるぶっきらぼうで不思議な女の子に出会います。その出会いが主人公を変えていくのですが、劇的な事件があるわけでもなく、ゆっくりと時間が過ぎていく中で、何かが変わってくる感じがいいです。年上の彼女とのやりとりや、女の子との不思議な会話ひとつひとつから、主人公の心境が読み取れておもしろいです。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 クールな青春小説, 2007/7/27
By 
レビュー対象商品: 夏の口紅 (角川文庫) (文庫)
著者お得意の青春小説。
主人公の設定など他の作品と似ているところも多いのだが、本作品はミステリー要素はほとんどなく(謎の多い亡き父親の遺言の意図、見知らぬ姉の探索というテーマではあるが)、大学生である主人公の成長物語かつ恋愛物語である。

品のいいユーモラスな会話、クールかつ行動的な主人公、ちょっと変わっているが魅力的なヒロイン、年上のガールフレンドやファニーな母親など女性との掛け合いの多さなど、著者の得意技が十二分に発揮されている。

ラストも微笑ましく余韻を残す。
読んで損なし。
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