一、覚醒−−!
過去からの帰還、そして一に起こるある変化。さらに事態は進展し未来と過去との因果が説明され、そして一達には決断が求められる。
今(幽霊としてあり続ける)を選ぶか、昔(人間として生きる)を選ぶか。
終わらない夏に安寧と安定と諦観とを見出していた、見出さざるを得なかったあらし達に過去からの最後の使者たる山代が真実を告げる時、時の方舟もまたその航海を終えることとなる。
その過程にて語られるのは、「戦時中」という今ではただ想像するしか出来ない、でもどうやっても実感も納得も難しいそんなもの。"それ"を前に誰もが己が葛藤と怖さと懊悩とを吐露しつつ、しかし物語は「そうあるべき結末」へとどこまでも加速していく……。
正直読んでいてきついページも多かったですが、私のページをめくるそのスピードは上がっていくばかりでした。一、あらしといったキャラ達の"生きた感情"の感じられる数々のセリフに、あてられたせいでしょうか。戦前、戦後の社会の在り様の変化、そんなものすらも明示してみせる「夏のあらし!」7巻、本当にお勧めです!