大阪の世界陸上を走った男子4×100mリレーの4人と控え選手だった1人の5人の、大阪から北京五輪を目指すまでの期間を取材したノンフィクション。
「一瞬の風になれ」で陸上のスプリンターの魅力を紹介した著者の、4×100mへの熱い思い入れがよく伝わる作品。
選手それぞれの学生時代の恩師の話やエピソード、華やかに見える選手の過去の挫折と苦悩、リレーメンバーのお互いをどう思っているか、試合に賭ける想いなどを基本的にはインタビューを通した選手個人の生の会話を通して紹介しているけれど、それぞれを上手に繋ぎ合わせ、最終的にはひとつの物語にまとまっている。
陸上を知っている人はもちろん、これまで興味のなかった人も、この本を読めば絶対にリレーを見る目が変わってくるはず。
北京五輪で見事に彼らは銅メダルを獲得したが、事前にこの本を読んでいたら、感動も違っていたと後悔している。