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20 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自分の崩壊、他人への変身。,
By アホウドリマスター (大阪府枚方市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 変身 (講談社文庫) (文庫)
徐々に「自分」が「他人」になっていく純一の苦悩・悲しみ・苛立ち等に胸が締め付けられる思いでした。そして、徐々に変わっていく彼を見守るしかでき ない恵にも涙してしまいます。 この作品の素晴らしい所は脳移植により直ぐに他人に変わってしまうのではな く、徐々に他人に支配されていくというところにあると思います。その過程が 残酷なまでに生々しく描写されていました。 この作品はなるべく時間を掛けて読みたかったのですが、読まないようにして も3日で読みきってしまいました。それ程、読み始めると止まらない作品です。 ラスト付近で純一が恵に自分の想いを伝える一言で、私の涙腺は崩壊しました。 非常に面白い(語弊が生まれるかな?)作品でした。是非。
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
脳の神秘性と不気味さ,
By
レビュー対象商品: 変身 (講談社文庫) (文庫)
今まで自分が無意識の内に別の人格に変貌する話はあったかと思うが、この作品のように意識がはっきりとした状態で他人の人格にゆっくり移行していく話は無かったのでは無いだろうか。生体への脳移植は、実例(成功例?)が無い中空想の域を脱しないとは思うが、生々しい描写により現実に起こっているような錯覚に陥ってしまった。最愛の人が愛せない、好きだった絵が書けない、他人を見下す(殺意を抱く)など、考えただけでも恐ろしく、脳の神秘性に不気味さすら感じてしまったのは私だけでは無いかと思う。人間の脳に興味がある方は是非読んで見て欲しい作品である。一つ理解できないのは、橘直子が身の危険を感じながらも、身を呈しても調査し続けたのは脳医学探求の為なのか別の理由もあるのかという事である。それだけ、脳は学者に取っても神秘的な存在なのだろう。
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
残酷な作品,
By
レビュー対象商品: 変身 (単行本)
主人公が脳移植をされて目覚める序盤から自分の性格の変化を感じ、苦悩し、それでも自分の変化を抑えることができない様子がテンポよく書かれていて作品世界に楽に入っていけます。ちょっとした話が最後の伏線になっていたりして驚かされました。東野氏はやはり技術的には素晴らしいですね。 前から東野氏の作品にはたとえ感動的な作品であっても、裏になにかしらの悪意(残酷さというか・・・、宮部氏の哀しみとニュアンスは似ています)があるように感じられました。
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