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変身の恐怖 (ちくま文庫)
 
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変身の恐怖 (ちくま文庫) [文庫]

パトリシア・ハイスミス , 吉田 健一
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

97年1刷発行です。カバー用紙のの微キズ(上部縁・表面等)がございます。本文に、書き込み・折れ・ヤケ・ヨゴレ等はございません。栞付(小折れ有)で帯無です。丁寧に発送いたします。どうぞよろしく。

登録情報

  • 文庫: 419ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1997/12)
  • ISBN-10: 4480033262
  • ISBN-13: 978-4480033260
  • 発売日: 1997/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 629,259位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
『リプリー』シリーズ、『見知らぬ乗客』が有名な、パトリシア・ハイスミスだが、私は、この作品が飛び抜けていいと思う。
パトリシア・ハイスミスで、何か一冊と聞かれたら、迷わずこれをお薦めする。

訳者は、吉田健一。この翻訳も良い。なにしろ、ほとんどネイティブスピーカーだし、『太陽がいっぱい』で作者が有名になる前に、この作品を翻訳したことも、この作品の良さの傍証になる。

ただ、この題名は、何とかならなかったものだろうか?読み終えた後も、いみがわからない。作中に似たような題名の「小説内小説」がでてくるが、微妙に違う。どちらかというと、そちらの題名にしてもらいたかった。おそらく、この本を読み終えた後、「題名で損をしている」と思う人も多いだろう。

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形式:文庫
 小説家のインガムが映画の脚本を書くために舞台となる北アフリカのテュニジアにやってくる。ところが、ニューヨークにいる、脚本を依頼してきたジョンからも、恋人のアイナからも手紙も電報も来ない(携帯のない時代の話だ)。
 募る不安の中、インガムは小説を書きながらただ二人からの連絡を待つ。そのうちにアメリカ人のアダムス、デンマーク人の画家のイエンセンと知り合いになる。読み始めると、一見単調なこの物語になぜか惹きつけられていく。
 吉田健一のあとがきに「これはだれもが人間であることを求めている小説であるといえるので……古くも新しくもないそういう世界である」と、書かれているが、確かに1969年、40年も以前に書かれた小説なのに、少しも古いとは思えない登場人物たちであるのは、変わることのない人間の深層が書かれているからであろう。
 また、背景となる世界情勢などもきちんと書かれていて、登場人物がそれぞれの世界を代表してもいる。
 ミステリーというから、漠然と謎解き、犯人をみつける推理劇を思いながら読んでいた。が、読み進むにつれて人間が生きると言うことの深い部分を書いていると思った。ハイスミスの12番目の小説らしいが、(彼女の小説は一冊しか読んでいないが)主人公が作家であることからして、表現されている文章に作者の思い入れや投影があると思う。物語として読むのではなく、対話と思考を促す小説だと思った。
 訳は、時に、わかりにくくて読み返すところもあったが、翻訳調のブツブツ文章ではなく、このひねり方が(ピカソの絵みたいな)ハイスミスの文体なのではないだろうか。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
最初の1ページ目。
「これで手紙のことをきくのは二度目だったが、前のは別な従業員だった。」
2ページ目。
「インガムはそこがメキシコ市の街とパリを搗き混ぜたものの感じがして、メキシコ市もテュニスもその建設にフランス人が加わっていた。」
転記ミスではない。この文章はまるで吉田健一氏の名を借りてバイトの学生が翻訳したか、吉田氏が実験的に翻訳を試みて失敗したのではないかと思えてくる。
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