思い立って高山氏の著作をまとめて読んでいる。本書は2005年3月から2006年5月までの雑誌コラムを集めたもの。
毎度のことながら舌鋒鋭いが、今回は台湾、ベトナム、カンボジア、インドネシアといったアジア諸国のネタが多いように思う。中国、朝鮮はいつものようにボロカスにくさされているが、それ以外のアジア諸国は、西欧の植民地として蹂躙されつつも、粘り強く独立を勝ちとったまともな国として扱われている。宗教、民族、国家、イデオロギー、それに損得が絡み合って非常に複雑に見える国際情勢だが、高山氏にとってはごくシンプルな力学の問題なのだろう。国家、民族の紛争の基本構図がだんだん飲み込めてきたような気がする。更に勉強を続ける。