1.夢見る機械
テスラコイルのしょぼい音が際立つ逸品。歌唱法(?)がますます怪しく、気持ち悪い。
わけの分からないなぞの機械とマッドサイエンティストというテイストを昇華させつつ上手くアレンジできていると思います。
2.SIREN
故、今監督への魂葬歌という位置づけの曲。
氏の遺作、「パプリカ」のパレードシーンを想起させる絢爛豪華なオーケストレーション、歌声は力強く、まったく辛気臭さを感じさせない。ヒラサワがどのような思いで、監督の別れと向き合ったのか分かるのではないでしょうか。
3.MOTHER
第一印象は「音鳴らしすぎて、イマイチ」でした。ブラスやらドラムやらが終始鳴り捲り、緩急に欠けています。それと、歌より演奏のほうに気がいってしまいがち。
ですが人間の耳とは簡単に慣れてしまうもので、聞き込んでいるうちにこれはこれでありだなと納得してしまいました。
とは言うものの、決してバランスが良いとは言えず、ド派手なアレンジが過ぎて聞き手を選ぶ曲だと思います。
4.金星
MOTHERから一転、アコースティック・ギター、ストリングス中心の音色がしっとりと心地よい。中盤にひと心地つくような曲。
荒涼とした世界観を醸し出すイントロからギターへの展開、サビが特にドラマチック。
レビューとはまったく関係ないのですが、こういう感じの曲はもう作らないんだろうなあとしみじみしてしまいました。
5.バンディリア旅行団
公式HPより無料配信の曲。これが気に入ったならこのアルバムも手にして損はないはずです。
曲全体のバランスが良い。一歩一歩踏みしめながら行進していくようなアレンジに仕上がっている。歌声はすこしオクターブが下がっておりよりマイルドな印象。
自然と涙が込み上げてくる、今回ではイチオシ。
6.トビラ島〜パラネシアン・サークル〜
もはや別モノ。大幅にシェイプアップされてスリムになっています。もとは曲全体が13分以上、イントロが3分ほどという大作だったのが4分もの短縮に成功しています。
同時にアレンジ自体もすっきりと整頓されたものになっています。後半部がカッコイイ!!プログレッシブ!!
7.環太平洋擬装網
アジア特有のジメジメとした湿っぽさが顕著な曲。ダークな雰囲気に引き込まれる。
アルバムのトリを飾るにふさわしく、勢いつけ、モチベーションを保ったまま余韻に浸れるかと思います。
非常にまとまりの良く、バラエティに富んだアルバムです。
素人のレビューなので、あまり深く突っ込めず曖昧な部分が多いのはご愛嬌。