本書は、「経営を改善・改良するために会計を生かしてみたい」とお考えになる方に大変有意義なものである。
構成は基本編と活用編に分かれている。
前者は、主に決算書の説明(損益計算書に比重を置いている)と具体例を挙げた変動損益計算書の使い方について書かれている。具体例は架空のパン屋さんや会社の事例を挙げており、理解しやすいように工夫されている。
後者は、変動損益計算書の作成方法や生かし方について書かれている。作成にあたっては本書の中に書き込み式シートがあり、読者が一から表を製作しなくても良いように配慮されている。これは変動損益計算書を作ることが目的ではなく、むしろ作った物をいかにして経営に活用するかというところに力点が置かれていることが分かる。生かし方では、損益分岐点や限界利益の重要性について書かれている。
私は会計は活用してこそ、意味があると思います。ただ取っ付きにくかったり、専門的な分野だったりして、なかなか理解にしにくい方が多いのではないかと思われます。本書は誰にでも分かりやすく、しかも使い方が懇切丁寧に書かれています。是非とも多くの方に読んで頂き、経営を進化し、より良い企業がさらに日本に溢れることを願っています。