巨人の坂本内野手が自主トレでヤクルト宮本選手に内野守備の基本を指導されたという報道があった。「ゆるいゴロで繰り返し捕球・送球を繰り返す」という野球経験者であれば誰でも知っている基本訓練姿を見て、いったい巨人のコーチは今まで何を教えてきたのか、とあ然とした。それを見た元ラグビーの大八木が「守破離」の守からの再訓練という表現をしていたが、スポーツでも芸能でもビジネスでも基本の大事さを痛感した。
会社で議論をしていても時として本人にとっての成功体験をもとにした経験則だけで我田引水の主張のみを行うベテランやそもそも議論もできない中堅など危機感を感じずにはいられない。原理・原則、簡単に言えば世の中を知らずして己の主張のレベルも判断することができない。これは成長の阻害要因でもある。
若いビジネスマンが学ぶべき経営管理の基本を本書は、細大漏らさず俯瞰しており、「簡単に」原理・原則を学び始める入門書としては最適である。巨人の坂本ではないが、まずはここからスタートしてみてはどうだろう。
もちろん深くある領域を追究したいニーズに応えようとするものではない。しかし、じっくり読むと「簡単に」書いてあるように見える原理・原則やちょっとしたフレーズにはそれぞれバックグランドがあり、そういう意味でも面白い。