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売る売らないはワタシが決める―売春肯定宣言
 
 

売る売らないはワタシが決める―売春肯定宣言 [単行本]

要 友紀子 , 小林 のん , 滝波 リサ , 国江 響子 , 佐藤 悟志 , 松沢 呉一 , スタジオポット
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

セックスワーカー・フェミニスト・風俗ライターたちが、上野千鶴子・中山千夏・兼松左知子・立岩真也・角田由紀子・松井やよりらの売買春否定論を徹底論破。また、松沢呉一・宮台真司・南智子・佐藤悟志らの座談「いま性風俗と売買春を考える」も掲載。

内容(「BOOK」データベースより)

性的な行為をして金銭を授受することはいけないことなのか否か。答えを出すのが非常に困難にも思えるこのテーマだが、あえて困難な議論を持ち込もうとすることによって、答えが出ないようにしている人々がいるだけなのではないか。そう疑わないではいられない。売買春を否定する人々のほとんどは、様々な詐術さえ弄しながら、売買春憎さのために、杜撰極まりない言論をばらまいている。「性的な行為をして金銭を授受することはいけないことなのか否か」を真摯に論ずるためには、一度これらの言論を整理し、ノイズを排除する必要がある。その作業は、性の現場をろくに知らないくせに知ったようなふりをして語る人々ではなく、現に性労働に従事する者たち、その現場をよく知り、理解している者たちが適任であり、彼らが異議を申し立て、誤りを修正する必要があるだろう。本書の発刊によって、これまで無批判に垂れ流されてきた、お話にならない売買春否定の言論がひとつでも減ることを望みたい。

登録情報

  • 単行本: 351ページ
  • 出版社: ポット出版 (2000/01)
  • ISBN-10: 4939015246
  • ISBN-13: 978-4939015243
  • 発売日: 2000/01
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
巷間さまざまに流布する売買春に関する言説(それらの立場は「主観としては道徳的」といったものが大半)を採り上げ、セックスワーカー、フェミニスト、風俗ライター、法曹関係者、社会運動家らが反論するスタイルで書かれているため、こうした職種の事情に疎い読者にとっても問題の論点が把握しやすいものとなっている。
また、巻末には編著者たちによるシンポジウムも採録されている。

一部のフェミニストや社会学者によるセックスワーク論への関心の高まりや、「セックスワークの非犯罪化を求めるグループ UNIDOS」や「SWASH(Sex Work and Sexual Health)」等の当事者運動――なお、この二つの団体については本書にもそのメンバーが執筆者として参加している――があったとはいえ、マスメディア上では興味本位なバイアスのかかったもの以外にはあまり表立って語られることのなかったセックスワーカーの声を積極的に紹介し、性産業従事者の現場にこだわることで労働問題としての視点を拓いた編者の松沢呉一のこの時期の仕事の充実ぶりには学ぶべきところが多い。

セックスワークを肯定するという基本線以外では執筆者による議論のばらつきがあり、そのため個々の論述については異論もあるが、2000年に刊行された本書の問題提起は今回、あらためて読み直してみてもその有効性を保っている。
セックスワークについて考える際の必読書と言えるだろう。
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31 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
フェミニズムからもキリスト教からも「善良な」市民団体からも非難され続けてきた性労働であるが、
本書ではそれらの批判を徹底的に論破していると言っていい。
何よりも編著を勤めた松沢氏の性労働に対するアカデミックな取り組みは、
現在の日本で群を抜いている。
凡百な売買春否定論者よりも、松沢氏の方がはるかにその本質を見抜いており、

これらの批判に正面から反論し得た者を私は知らない
(反論を試みている者はいるがどれもお粗末なものばかり)。
性労働の労働としての正当性を様々な論者が既存の論文や著作を批判するという形をとって論じているが、
その思想の根底にはリベラリズム、リバータリアニズムが大きく影響しているものと思われる。

どうして本書が大学図書館や女性センターの本棚に並んでいないのか、不思議でならない。

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18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
良い書物というのは物事を見る視点を変えてくれるようなものを言う。その基準にのっとれば、これはまさにそうした本だ。男性による女性の隷属・搾取をたてに、売春に反対するフェミニストは、男性の作り出した淫売のイメージを悪戯に強化するのみならず、婚姻・恋愛至上主義を結果的に追認し、セックスワークに従事する人々の福利厚生を悪化させるのに加担している、などというのは、なるほどその通りと頷けるものがある。男が性欲の捌け口として風俗を利用したり援助交際をするのなら、女がそれをしてどこが悪いか。なるほどその通り。重要なのは、売春や援助交際そのものの糾弾ではなく、いかなる場面においても、双方同意の下で性の営みが行えること、そのような社会条件を作り出すことにこそある。いや、その通り。無論、現況では売買春に伴う問題点もまた多々あるわけで、この書物で意見を開陳する面々もそこは心得ている。近頃何かと巷間を賑わすセックスワークにまつわる問題提起の良書。次は、本書でこき下ろされている売春反対派の論客との対談ないし、ガチンコ対決みたいなのが企画されるとよいと思う。
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