神田昌典の著作が好きでなにかと元気付けられるのだが
煽りぎみなタイトルやコピーにちょっとえげつなさを感じてしまい、
この本は出たときからずっと避けていました。
結論から言うと、この著者は自分が殿様セールスであると考えているわけではなく
紳士に”信頼関係を築く”ことを念頭においており、セールスプロセスをコントロール
することはあっても、客をコントロールする気持ちはまったくない。
すばらしい著作だ。セールスの大家、ブライアン・トレーシーなどの著作を併せて
読むと、この著作の新規性に大きく驚くことと思う。
ただ、神田先生の一連の著作やエモーショナルマーケティングなどで誤解しかねないし
私自身、誤解していたので出版から5年も読まずにいたわけだ。
あとがきで神田さんが
”(セールスの心理テクニックなど使わずに)要は売れればいいのである”という煽りも
刺激的だが、本書の本質からはなれて神田色が強く出ている感じがしてちょっと
後味が悪い感じがした。
ネットでは神田さんの模倣のような情報商材サイトにあふれているが
本書のアドバイスを見習って、”客の恐怖心や知らないニーズを掘り起こす”などという
無駄なことはやめてもらいたいと思う。煽りコピーが氾濫する広告は健全な消費社会とは
いえないし不快だと個人的に強く感じる。