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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
人類進化の歴史から現在の現象を読み解く,
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レビュー対象商品: 売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ) (新書)
数十万、数百万年に及ぶ人類進化の歴史から消費を考えた本です。文章に品があり、飽きさせず、知的好奇心が刺激されます。 マーケティングの本であることを忘れてしまう場面も多々。 「不安なホモサピエンスはモノを買わない」から始まり、 巣ごもり消費、安売り、自動車販売、長寿ブランド、ソーシャルメディア等の テーマについて神経科学・行動経済学・進化心理学などの視点から考察されます。 即効性のあるアイデアが得られる・すぐできる、というよりは、 深く考えるためのヒントが得られるのではないかと思います。 私は、そこが良い点なのではないかと思っています。 現在の出来事を人類史の中からひもとくので、マーケティング上の アイデアを得ようと思うと、少し集中力が必要かもしれません。 最終頁に書かれている著者の主張に、私は同意です。 要望としては、できれば文中と巻末の参考・引用文献をひもづけてほしかった。
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
とても読みやすく、概念が広がる,
By ブラックジャック "YASU" (兵庫県神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ) (新書)
マーケティングはこれまでのアプローチは、論理的、数値的が多かったが、心理学アプローチの中において、生物学としての脳の働きが関与する意思決定の研究を海外では行われていることを知るだけでも価値がある。文章は大変読みやすく、すんなりと頭に入る良い本だと思う。 これまでのマーケティング概念とは少し角度を変えてみたい方には非常に刺激になる本だと思いますよ。
24 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
マーケの草原を出でて、文化人類学の森を歩む,
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レビュー対象商品: 売り方は類人猿が知っている(日経プレミアシリーズ) (新書)
本書の著者は、マーケティング、特に、ダイレクトマーケティングの大家であるが、最新の書である本書を読んで、私は雷に打たれたような衝撃さえ感じた。 それは、マーケティングの域を超えて、大脳生理学や文化人類学の領域にまで本書が踏み込んでいたからに他ならない。 これは、異常なことであろうか? 否! マーケティングの本を読んで、如何にもマーケティングの著という本ならば、 今や読むには値しないかもしれない。マーケティングはその本旨が唱道するように、すべてがコモディティー化の道を歩む。 そして、マーケティングそれ自身さえも例外ではない。しかし、本書は、その意味で読者を小気味よく裏切ってくれるのである。 本書は、マーケティングという枠で捉えるならば、余りにも茫洋とした広がりを持っている。されど、その大きな広がりこそ、 マーケティングという学問には、そもそも求められていたDIMENSIONなのではなかろうかと、今更ながらに思わされるのである。 本書で少し残念なのは、装幀である。「類人猿」の文字で猿の絵を描くのはあまりにも当たり前すぎるし、 その猿に携帯電話を持たせるというのは、如何にもという感を否めない。やってしまったなという感じなのである。 そして、それは、著者の本文が持つ知的気品からは少しならず、だいぶ、かけ離れている。私が装幀デザイナーだったならば、 淡いピンクのシルクスカートから美しく伸びて斜めに揃えられた妙齢の女性の脚が水色のハイヒールに至るまでの、 地下鉄に座った女性の脚もとの写真のトリミングを使ったかもしれない。本書の魅力は実は形而上学的にその辺にあるのだが、 それは本文を本当に読み込んだ方だったならば、納得していただけるかとも思う。 とは言え、本書は、人間を対象にして売り方を考える人、つまり、現代資本主義に生きるほとんどの人々にとって、現在が不況であろうが、 二番底の地獄であろうが、必読の書であるかもしれないとさえ思えるのである。 私は本書を読んで、スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」を思い出した。その映画では、類人猿は、謎の巨石モノリスに触れて 進化を遂げる。そして大腿骨と思われる骨を武器にして戦い、凱歌と共に骨を宙に放り投げる。骨はスローモーションでゆっくりと空を回転して舞い、 次のカットで、その骨は、骨の形にそっくりの宇宙船となるのである。あのシーンを見たときの感動そのものが、 本書で蘇った。新書版の小さな本ながら、ロングセラーに成り得る、たいへんな実力を持った本であると思う。
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