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すべて世は事もなし以来,本が待てなくて
著者がどうしているのかをネットで当たってみても
わからなくて,
そんな中,週刊誌の書評欄で著者が癌により声を失ったことを知りました。
あれだけお酒を飲んでいた永沢さんです。
鬱に悩んでいた永沢さんです。
癌とのとりあわせが理解できなくて,
ただただご回復と執筆の本格的な再開とを祈っていました。
本書は空白の日もある日記です。
しかし涙頂戴の闘病記ではありません。
そのままの永沢さんと「妻」様の生きている記録です。
いつもの自嘲,いつものユーモア,いつもの永沢さんがいました。
その飾らなさに,これ以上ない勇気を私はもらいました。
買いましょう,本書を,3冊ぐらいは手元において,
好きな人,困っている人,元気な人,元気でない人にあげましょう。
おかえりなさい。
今後の小説の出版を心からお待ちしています。
奥様くれぐれもお体を大切に。
あなたは崇高な方です。
そんな永沢さんが声をなくした。
しかもインターネットもやらず、外出も病院以外はほとんどしない。
働かない。おくさんにたよりきり。
そう、今はやりの「自己責任」や「自立・自助」「効率性」からは程遠いわけです。
「自己責任」や「自立・自助」の立場からすれば、永沢さんの存在は
「死」に等しい。
そんな永沢さんが、「生きろ、生きよう」という。本書は、亡くなっていく友人やかつてインタビューした人、そして無くなっていく(大ファンだった)近鉄バッファローズ…そうした「過ぎ去ろう」とするものへのふかい愛情と、過ぎ去ることへの抗いの書なのだとおもう。
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