"まず魅力として彼女の声の個性がある。非常に美しいソプラノで、歌い方に格調の高さを感じるのもジャズ・ボーカルでは珍しい。そんな彼女の傑作デビュー盤。偶然某所の中古ジャズCDショップで安値で手に入れた思わぬ収穫。現在廃盤なのが実に残念だが、「I See Two Lovers」等のクラシカルな雰囲気まで感じられる、彼女の丁寧で繊細な歌を是非多くの方に聴いていただきたい。"
"最近天逝したジャズ・ボーカル界の大御所。ハスキーで分かりやすい歌唱法が特徴で、その声質ゆえ晩年は恵まれなかったようだが、本盤を発表した50年代はそのハスキーな声の艶も絶好調で、数多くの名唱を残した。「バードランドの子守唄」はその代表的なもの。他にも個人的に「Spring is here」「Try a little tenderness」等思わず聴き入る名曲が多い。ジャズ・ボーカル入門盤として推薦。"
"上での紹介盤と並び、彼女のヴァーブ契約時に発表された代表作の一枚。個人的にこちらの方が好きな曲が揃っている。なんとも言えない洒脱さと気だるさが漂う「They Say It's Spring」、気分が落ち込んだ時背中をそっと押してくれる「Try Your Wings」等特にこれまでに何度となく聴いてきた。ただ「可愛い」ボイスだけが売りではないことを十二分に証明した名作。"
"1940年代は彼女のキャリア的にも声の艶にしても絶頂期だった。本盤はその絶頂期に彼女が籍を置いたデッカ・レーベルでの録音をデモ・バージョンを含め50曲も収録した2枚組。大手レーベルだけあり、バッキングのオーケストラの演奏も高レベルで安定しており、一番自分的には聴きやすい彼女のアルバム。個人的には「God Bless the Child」のような安らぎを与えてくれるメジャーな曲により惹かれる。"
"上でも書いたが、彼女の過去のアルバムはどれも廃盤が多く、入手困難なのが悔やまれるところ。齢を増すごとに、その落ち着いたトーンの声の艶が逆に増している所がすごい。本作も彼女の比較的近年に出された秀作。秀逸な和声感覚に基づいた曲作りの才能も高く、ラストの「I Will Follow Spring」は切なさの先に希望が見える名曲。毎年春近くになると必ず聴きたくなる。自作のジャケット画も秀逸。"