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壜の中の手記 (角川文庫)
 
 

壜の中の手記 (角川文庫) [文庫]

ジェラルド カーシュ , Gerald Kersh , 西崎 憲 , 駒月 雅子 , 吉村 満美子 , 若島 正
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 580 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

あらゆるベストテンにランクインした話題のミステリがついに文庫化!
アンブローズ・ビアスの失踪という文学史上最大の謎を題材に無気味なファンタジーを創造し、アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した表題作をはじめ、異色作家カーシュの奇想とねじれたユーモアが充ち満ちた傑作集。

内容(「BOOK」データベースより)

ビアスの失踪という米文学史上最大のミステリを題材に不気味なファンタジーを創造、エドガー賞に輝いた「壜の中の手記」、無人島で発見された奇怪な白骨に秘められた哀しくも恐ろしい愛の物語「豚の島の女王」など途方もない奇想とねじれたユーモアに満ちた語り/騙りの天才カーシュの異色短篇集。「凍れる美女」「壁のない部屋で」の新訳2篇、「狂える花」ロング・ヴァージョンを収録した新編集版。

登録情報

  • 文庫: 342ページ
  • 出版社: 角川書店 (2006/11)
  • ISBN-10: 4042961010
  • ISBN-13: 978-4042961017
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 229,918位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
奇想とねじれ 2006/12/30
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
精緻かつ乾いた文体で奇想天外なホラ話を悠然と綴るカーシュの代表的短編集。単なるホラ話を歪んだユーモアで包んで文学的領域にまで押し上げる所が作者の手腕か。

冒頭の「豚の島の女王」は容易に乱歩の「芋虫」、「孤島の鬼」を想起させるが、乱歩の猟奇的描写が不思議と嫌らしさを感じさせないのとは対照的に、こちらは粘着質の強い嫌悪感をタップリ味あわせてくれる。タイトル作の「壜の中の手記」はA.ビアスの失踪という大事件を扱い、偶然にビアスが最後に残した手記を読むというもの。骨格は「注文の多い料理店」と同じなのでオチの予想は簡単だが、お膳立ての周到さに圧倒される。「ブライトンの怪物」は日本人の力士、空手家、レスラーが出て来てオヤオヤと思うが、更に原爆との組み合わせで話を繋げる奇想に驚く。「破滅の種子」は生体実験の怖さをねじれたユーモアで包んで描いた佳作。「時計収集家の王」は題名通りの時計収集狂の王(歳で他にする事が無い)と時計屋との残酷な交流を描いて秀抜。王の哀感とプロットの巧さが融合して、個人的には一番の好み。

途方もない奇想をねじれたユーモアで包んで描いた傑作短編集。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
まるでどこかの旅先で知り合った老人が、「ひまつぶしに話でもいかがかな?」と語りだすような、そんな不思議なイメージ。

この本はすべてが、すでに書き手が「誰かから聞いた話」という形で語られる。
ああ、物語とは本来このようなものだったと思い出す。

人から人へと語り継がれる物語。
そのたびに話は不思議さを増し、同時にそれが真実かどうかなんてどうでもよくなってくる。
むしろ奇妙な話をどれだけ魅力的に語るかで、その物語の価値は決まる。
その点、ジェラルド・カーシュの腕はまさに見事。

表題「壜の中の手記」のほか、「豚の島の女王」「ねじくれた骨」「時計収集家の王」がおすすめ。
なぜか日本人がたくさん出てくるが、それもちょっとした見所のひとつ。

読書後には、誰かに「こんな話を知っている?」と、語ってきかせたくなる。
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By るん
形式:文庫
カーシュの傑作を集めた短編集。
何度も読み返す本では無いのだけど、久々に読むとやはり面白い。
サキの短編の帰結の仕方、乱歩的猟奇趣味が好きな方は絶対好きでしょー。
寺山修司の世界が好きな方にも向くかな。
ある意味、エグく、ある意味、グロい。
でも、それで終わらない。
着想がものすごく独創的なんだけど、その着想に執着せず、短編にまとめるところが潔くて私は好きだ。
おどろおどろしい中に、そこはかとない寂しさやリリシズムもあり。
読んで損は無い1冊。
傑出した短編集と言えましょう。
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