上野千鶴子氏から「男性はもともと壊れている」と言われ、著者自身が男性であるため、
セクハラを「する男」と「しない男」の分岐点はどこにあるのか?ということを実に分かりやすく
説明し検証している。
この手の問題を女性が著したとしたら、「フェミニズムに毒されたヒステリックなもの」と
恐らく男性側は見てしまうと思う。そう思えるくらい、「女とはこういうもの」と主観的であり
且つ女性に対して共感性もない男性が結構な数いる、ということを著者が受けた数々の労働
相談事例を交えて示してくれている。
従来セクハラは「女性問題」とされていたが、著者は「セクハラを『男性問題』であるという
視点を男性自身が持つかどうかが、セクハラ『する男』と『しない男』の分岐点であり、その
問題に男性自身が向き合わなければ問題解決に繋がらない」と主張しておられ、その視点は
非常に新鮮であり、男性が著したこと自体に意味がある良著である。