内容紹介
高知県内の性感染症は若い世代を中心として高いレベルで発症が確認され、性感染症の低年齢化は着実に進んでいます。人工妊娠中絶実施率も全国3位。HIV感染・エイズ発症は24人に上ります。昨年は高知県内で梅毒患者の多発も確認されました。「妊娠中絶率=クラミジア感染率=HIV感染率」の方程式さえ指摘されます。
本書では県内の医療最前線で働く6人のドクターらが座談会で、「私たちの性を取り巻く恐ろしい危機の実態」を語り、高知県の未来のためにその対策の重要性を強く訴えます。若い世代はもとより幅広い世代の方々にお読みいただきたい内容です。
著者について
座談会「壊れる性」出席者略歴(50音順 敬称略。現職は2007年1月31日現在)
岡田耕輔
高知県中央西福祉保健所保健監。県立中央病院から保健衛生行政へ。母子保健や感染症対策に詳しい。2003年から3年間、県からJICAカンボジア結核対策プロジェクトチーフアドバイザーとして派遣された。
小松洋文
高知県須崎福祉保健所保健監。国立松本病院泌尿器科から高知県の保健行政スタッフへ。「男性の性」をきちんと語れるドクターとして定評。
武内世生
高知大学医学部附属病院総合診療部助教授。四国HIVカンファランス世話人も務める。高知県内のHIV・エイズ問題の最前線で働く。
豊田 誠
高知市保健所地域保健課長。公衆衛生行政の重要性を考え、市民一人一人と直接、向き合いながら感染症対策をリードする。
三木 鈴
国立高知病院産婦人科非常勤医師。日本産婦人科医会高知県支部副支部長。元国立高知病院産婦人科医長。思春期保健相談や母性の健康管理、カウンセリングに積極的に取り組む。「女性の性」の第一人者。
光本朱實
高知県思春期相談センター(PRINK)主任。助産師教育に27年間かかわるとともに、学校・地域での性教育に取り組む。03年のPRINK開設とともに若者の性の相談と向き合う。