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37 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
壁にぶち当たった。IDカードをつかう?諦める?,
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レビュー対象商品: 壁 (新潮文庫) (文庫)
現代ではちょっとした職場だとIDカードを首から下げていたりします。カードで、その人が誰であるか認識しているわけですね。じゃ、そのカードを紛失したらどうなるのでしょう?その人は名前を失うことになる? 自分の名前を忘れたわけではないのに、カードを無くしたことで名前を失う。 もっと最悪の場合、そのカードを使えば他人がIDカードの人物になりすますこともできてしまいます。 よくよく考えてみれば、それってとても怖いことです。 で、阿倍公房『壁』です。 難しいです。前衛的といっていいのかどうか……もちろん日本語で書いてある文章なんだけど、それでも何を書いてあるのか理解するのはよほど神経磨り減らします。 壁って、何でしょう?乗り越えるもの?ぶち壊すもの?迂回するもの?下から潜り抜けるもの?あるいはテレポートとかワープといった反則もアリでしょうか。 でも逆に、外の世界から守ってくれる盾かもしれません。そもそも自分が居るのは、壁の内側?あるいは内側に見えて実は外側だったりして…… そしてIDカードって大抵は、壁に囲まれた特定の範囲の中で有効なものだったりします。 名前というIDカードを紛失した時、壁に対してどう挑めば良いのでしょうか?そんなことを考えさせられた作品でした。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
壁に含む様々な意味,
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レビュー対象商品: 壁 (新潮文庫) (文庫)
安部公房の作品はかなり見てきましたが、この作品は安部公房入門に最適な一冊であると思います。その理由は、一度噛んだだけでも十分にうまく、でも噛めば噛むほどそのうまみは増していくからです。また安部公房の作品の中でも最も寛容深い作品のうちの一つだからでもあります。壁という様々なものの象徴となりえるこの柔軟なテーマは、読者の考え方にあわせてその考えと同調し、感動を引き起こしてくれるでしょう。氏自らの主張をしながらも読者の主張も尊重するそんな本作は個人的に言うと好きです。
24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
おもしろい小説です。,
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レビュー対象商品: 壁 (新潮文庫) (文庫)
この作品を初めて読んだのは中学生の頃です。当時漫画か読んでも推理小説しか読まなかった私ですがこの作品は裏表紙の言葉にひかれてすんなり読む気になりました。それ以来安部さんの作品を読みあさるようになりました。いわゆるファンになるきっかけになった作品です。当時の私は難しい事理解できるほど頭の良い人ではなかったので(今でも)人間の存在理由の証明といった安部さんのテーマもまったく理解できなかったのですが、安部さんの独特のストーリーやキャラクター、妙に納得させられるたとえ話など、どんどん安部さんの世界に引き込まれていきました。頭の良いかたには色々と感じる物もあるのでしょうがバカな中学生でも物語に引き込んでしまう安部さんの才能は素晴らしいと思います。それだけ単純!におもしろいと思える作品です。
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